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283 ( side Kudo ) ページ8

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次の仕事の合間に事務所に寄ったら、
後ろ姿でAだとわかった。

久々に事務所で会うなと思って、
ちょうど飲み物を買って最中だったから
後ろから勝手にボタンを押したら




「ちょっ、…え、」



振り向いたAは、まさかの電話中。
驚いた様子で振り向いたから思わず笑ってしまった。





「…大輝。」

工「ごめん(笑)」

「電話してたんだけど?」

工「気づかなかったんだよ、ごめんって。」

「もー、…まぁいいや。」

工「ご馳走さまです。」

「奢るなんて言ってないよ!」




ムッとした顔、
正直同い年とは思えないくらい幼い表情なのは、
数日前にテレビの向こうで見た
ステージの上でのあの七瀬Aとは違う。

化粧もしてない、いい意味で幼くなるその表情を見れるのは、

良くも悪くも、心を許してくれている証拠だと思う。



工「無事に終わってよかったね。」

「無事、ね。」

工「ん?」

「ん?」



富士急の公演が終わり、
無事に終えたならよかったと思っていた、


のに、


ふと強張ったその表情を見逃さなかった。





工「なんかあった?」

「その顔やめてよ、」

工「公表してないやつだ。」

「てことは?大したことじゃないってことでしょ?」

工「逆逆、公表できないくらいってこともあるだろ。特にAなんかそうじゃん。」

「…そんなこと、」

工「そんな信用ない?」




少し目を見開くA。

諦めたように、小さなため息をついて口を開いた。




「初日のリハで怪我して、完全に療養中。」

工「三日間そのままやったの?」

「うん。でも、ちゃんと病院にも行ったし、押し切ったとかじゃないよ。私は無理してないし。」

工「とりあえず解決はしてるってことでいい?」

「…してるーかな、」

工「それならいいよ。」

「あれ、案外あっさり。」

工「俺が知りたかったのは、Aのことだから。無理してないのがわかったならいいよ、あとはメンバーと、スタッフさんの中で解決出来てるなら。」



きゅ、となんだかどっかの誰かみたいな癖。
下唇を出して、不満げな顔をするから、


工「なにその顔。」

「なんか全部わかってたみたいでムカつくなと思ってー、」

工「Aのことならある程度だったらわかると思ってるよ。」

「大輝のそう言うところが嫌い。」

工「なんでよ(笑)」

「…でも、ありがと。」



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ちい - 更新きてくれてありがとうございます!!また読み返して最新話が更新されててとても嬉しくありがたいです! (2020年6月16日 0時) (レス) id: 41d72408da (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ちいさん» 遅くなりまして申し訳ありません、コメントありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです*まだ少し続くと思いますので、お付き合い頂けると嬉しいです!また覗きに来てやってくださいね! (2020年5月25日 1時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
ちい - めちゃめちゃ最高です!!何ていうのだろう、、めちゃめちゃ文書が分かりやすいし胸キュンするし、3150で、4回読み直してます!更新楽しみにしてます!! (2020年5月21日 15時) (レス) id: 9cfad6f983 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rio | 作成日時:2019年9月14日 1時

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