p e r f e c t _ 5 (ページ2)

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私にとっては野外公演は初めてのことで、
その公演間近ということもあり、
私自身も、もちろん西島くん自体も
バタバタと忙しくしていたから、
二人の時間はなかなか作れなくて、

でも、久しぶりにこうやって
二人で、ちょっと遅くなっちゃったけど、
顔を見合わせてご飯食べて、

些細なことでも、幸せだなと思える時が増えた。

ご飯も食べ終えて、
お風呂の準備をしてた時のこと、

「あ、そういえば、ソロの方お手伝いの話きたよ。」

西「お、よかった。」

「富士急終わりで入るから、」

西「ん。」

「アルバムの方はー？どんな感じなの？」

西「まぁまぁー、かなぁ、…まぁでも、大丈夫。」

「そっか、…あとでそっちの方も詰めておくかなぁ、」

西島くんは、ソファの上で携帯を触りながら
苦手なパソコンを見て四苦八苦してる様子、

そんな西島くんを見ながら、
私はお風呂の準備を終えて、
横のソファで、くつろいでいた時、

西「あのさぁ、」

「うん？」

西「一緒に住まない？」

「…は？」

西「いや、よく考えたらこんな近くでふた部屋とってる意味あんのかなって。」

「え、いやだって元は、」

西「元々は、別に付き合ってなかったし、仕方ないけど、もう付き合ってるわけじゃん？あんまり一緒にいれる時はないけど、やっぱ少ない時間でもいれたらいいなって思うわけ。」

パソコンに向かっていた目線は、
いつのまにかこちらを向いていて、

その目は、冗談を言ってるようには思えないくらいの表情。

一緒に暮らす？

私と、西島くんが？

西「帰ってきた時さ、おかえりって言われんのいいなと思って。まぁ毎日は無理だろうけど、帰ってきたらどっちかがいると思うとなんか幸せじゃない？」

「…うん、」

西「部屋だって結局俺のところは、一部屋使ってないし、そこに来ちゃえばいいわけでしょ？…なんか、問題ある？」

「いや、問題はないけど、」

西「よっと、」

パタンと、パソコンを閉じて、
私の座っていたソファに移動してくる西島くん、
ゆるく笑った顔が近づいてきて、思わず目を閉じれば、
瞑ったまぶたに、温かい感触がして、
離れていくと同時に、ゆっくりと目を開ける。

西「俺と、一緒に暮らしてくれませんか？」

に、と笑う口元。
可愛らしい顔で笑ってるくせに、
有無を言わさないその表情に、
私は、小さく首を縦にひとつ。

西「Aの時間、もっと俺にちょーだい。」

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