p e r f e c t _ 5 (ページ3)

今日:7 hit、昨日:5 hit、合計:102,294 hit

187 ( side Nishijima ) ページ3

.

ゆっくり朝を迎える、

なんだかいつもよりゆっくりとした時間が流れている気がして、
俺は身体を起こした。

カーテンの隙間から、溢れるように
光が差し込んできていて、

俺は大きなあくびをした。

西「…おはよ、」

隣でまだ、布団に包まって、
夢心地なAの髪に唇を落として、
声をかけても起きる気配はしない。

ここ最近、アニバーサリーと富士急と、
もう一つ、記念ライブの衣装考案に、
仕事詰めだったからなぁ、

少しは休みなよ、と言っても、

「西島くんに言われたくないんだけど。」

と、邪険な顔されるから。
心配してるのは本当のことなんだけどなぁ。

元々仕事が好きで、仕事に対しては
かなりストイックだから。
いつか身体を壊し兼ねないし、

西「とはいっても、頑固だからね、Aは。」

出会ってまだそんな経ってない、
けれど、誰よりもAを見てきた、

それは自信もあるし、
一つ一つの事に気付ける自信もある。

( まぁ、あいつには敵わないんだけど、)

彼女の、親友でもある1メンバーには。

＊＊＊

西「おはよーございますー、」

『あれ、西島さん。どうかしました？』

西「いや、ちょっと話したいことあって。」

『珍しいね、お休みかい？』

西「いや、今日はちょっと遅くて。」

『そっかそっか、中入りな。』

西「すみません。」

まだ眠りについてるAの横を抜け出して、
俺がここに住み始めてからよくしてもらってる大家さんもとい、管理人さんの元に。

管理人室にいれてもらうと、
座って、と促してくれて、ゆっくりと腰を下ろす。

『どうかした？』

西「あのー、片倉宛の荷物、しばらく人手から受け取らないでもらっていいですかね、」

『片倉さん？…あー、この前、』

西「すみません、詳しくはお話しできないんですけど、ちょっとあんまり良くなくて、」

『…困ってるならもちろん、なんか力になれれば。』

西「すみません、…あいつ一人で帰ってくる時、ちょっと外確認してほしいんすよ、」

『…顔が知れてるお仕事だと難しいこともあるからね、わかったよ、』

本当に、理解がある管理人さんでよかったなと南海と思った。
もちろんA関係以外でも、そうであっても、

この時だけは、本当にここに住んでよかったと思えた。

→