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232 ( side Hidaka. ) ページ5

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直接話そう、といったのは
会いたいって気持ちもなかったわけじゃないけど、
それよりも、
俺のことで、ましてや颯のこともあって、
自己嫌悪になって落ちてくのが目に見えてわかったからだった。


どうせ、一人でまた気づかなかったから、と言っては落ち込んで、
一人でなんとかしようとするだろうし、
この数年で声色でそんなこともわかるようになった。



現に今、颯がそこまで自分のことを好いてくれてたなんて気づかなかった事に自己嫌悪、
さらには、俺が颯とそういう話をしてた事も知らずにいたことにも気持ちが落ちてるのはわかる。



日「言っとくけど、俺は自分の気持ちで動いてたから、お前が落ちる事でもねぇし、ましてや傷ついてるわけでもねーからな。」

「うん、」

日「俺は、Aのこと " 諦めた " わけじゃない。けど、一つ終わりを迎えたのは確かだし、それがなかった事にはするつもりもないわけよ、」

「…、そんなの、」

日「俺が傷ついてる、と思って欲しくない。たしかに色々あったし、俺もお前を傷つけたことはあった、だけど、何一つ後悔してない、…それがあって、今ちゃんと終わりを告げられたんだし、」

「わかってる、わかってるけど、」

日「誰も傷つけたくないから、自分が傷ついていいってのはよくねぇと思う。それが糧になることだってある、力になることだって、何かのきっかけになることだってあんだから。」



うん、と小さく頷いてるA。
俺の思ってたことは間違いじゃなかったみたいで、

きっと、こいつのことだから、
この話を聞いて、颯からの話を聞いて、
俺を傷つけたとでも思っていたんだろう、

それと同時に、颯にまた、
俺と同じ思いをさせてしまうと思っていたんだろうな。



日「真司郎のこと、傷つけたくないんだろ?」

「そ、うだけど、でもそれはだっちゃんにだって、」

日「俺への気持ちと、真司郎への気持ちは別物。だから、傷つけたくない、って気持ちだって、別物だろ。…真司郎のこと、不安にさせんのが嫌なら、颯にだって、俺の時みたいに言わないと、」




ずっと、想いを募らせて、
忘れたくても、忘れられなくなる方がよっぽど辛いんだよ、A。



俺は、その辛さも、愛しさも、
全部、お前からもらったから。


だから俺が、こうやって言えるんだ。




日「大切にしたいなら、ちゃんと伝えなきゃだろ、A。」



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ゆう - 読んでてメンバーがこんな事言いそうとか共感して時間忘れて読んじゃいました! これからも頑張って下さい! (2020年1月19日 22時) (レス) id: 740b20218b (このIDを非表示/違反報告)
ささみ - 更新お待ちしておりましたよ!気軽に描いてくださいね (2019年6月2日 22時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ななさん» ありがとうございます(*´∀`)今後もよろしくお願いします! (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - EYさん» いつもありがとうございます(`▽´)これからもよろしくお願いしますっ* (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - まやさん» コメントありがとうございます(*´∀`)更新ゆっくりで申し訳ないです、これからもよろしくお願いします! (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rio | 作成日時:2019年2月18日 19時

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