r a i n b o w _ ＋ 5

223 ページ45

.



ソロの時なら余計に頼る人が限られてくる、
それは私もわかってること。

ソロ活動始めて2年が経った、
それもわたしはモデルとしてのソロ活動は今までしていたけど、
シングルデビューして、セカンドシングルを出し、
そして今回はミニアルバムに控えて24公演のトークショー、

今までここ2年でやってきた
ソロ活動とは比べものにならないくらいだってわかるってるけど、

それでも私はみんなに伝えたかったんだ。



與「トークショー回ってる間に俺向こう行くやん、やから余計に心配なんやって。」

「大丈夫だよー、なかちゃんもいるし、ちゃんもやりきりたいから体調にも気をつけるし！」

與「…とりあえずなかちゃんに釘刺しとくわ、無理させたらこっち来させるからなって。」

「えー、…無理しないもん。」

與「もうすでに無理した過去があるからその言葉は信じへん、けどなんかあったら何時でもええかはちゃんと電話でもして、ええな？」

「うん、ありがとう。」




きゅ、と胸を締め付けられるくらいときめいてる。


メンバーに、

メンバーの前で、真司郎が私と想い合ってることを告げた日から、
なんだか真司郎がすごく逞しく見える。


もちろん昔からそうじゃなかったわけじゃないけど、
あの日、ときめいた心の奥は
いまだにその輝きを保ち続けていて、

こうした、ふとした瞬間にそのトキメキがぶり返してくる。



與「後俺に会いたくなったらすぐに連絡して。」

「それは真ちゃんの方でしょ？」

與「俺は別に…、」

「ふぅん。そっかぁ、会いたくなる時ないんだ？」

與「……あるわあほ。」

「ふは、私もあるよ、だけど真司郎も私もきっと頑張れてる時だと思うから、会いたいっていうのは言いたくないな、会えるって時間大切にしたいし」

與「それもそうやな、…でも、Aとおる時はほんまに最近それ感じるようになったわ、」



離れたら大切がわかる、なんてこと聞いたこともあるけど、
離れなくたってわかる、

私にとって、真司郎の存在は紛れもなく、
頑張ろう、と思わせてくれる存在だから。




それは真司郎もきっとわかってくれてる。




だからこそ、こうやって一瞬のこの時でさえ、
全てが愛おしく感じるんだから。





→

224→←222

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す