215 ページ37
.
「随分飲んでたね?」
西「秀太と背中越しに絡んだのがまずったなぁ」
「本当強いよねぇ、あの二人。」
西「千晃も大丈夫そうだったけど、…あ〜千晃くらい飲めるようになったと思ってたんだけどな」
ちょっと休憩しようか、と
騒ぎ立てるであろう部屋には戻らず、
店員さんに行って、別の部屋を空けてもらった。
遠くのほうで聞こえるのは
共に駆け抜けてきたメンバーとスタッフの声。
「疲れてたんだよ、仕方ないって。」
西「別にそういうんじゃないんだけどさ、」
「うん、…わかってるよ。」
にっしーの今の状況は、
極限状態だったはずだから。
私には多くは話してくれてないだろうけど、
きっとにっしーの中でも
考えはあるはずだから、
私が口に出すことじゃないってわかってる。
西「ぐちゃぐちゃなってて、」
「うん、」
西「どーしたらいいのかなとか、どうも出来ないんだろうなとか、…そんなんばかり、手に掴めないってこんな苦しいんだなって。」
「らしくないね、にっしーの。」
西「わかってるんだよ、だからこそどーしたらいいんだろうって。」
「…いいんじゃない、そのくらいその人の事、好きなんだもん。本当のことなんて、本人にしかわからない、にっしーなら大丈夫だよ、…ちゃんと、その人の気持ち、見つけて掴んであげてね。」
西「うん、…さんきゅ。」
ゆっくりと、右肩が重くなる。
ペットボトルの蓋を開けたまま、静かに落ちていくにっしーの手から、ペットボトルを受け取って、
きっと、ライブ前でこの状況だ、寝れなかったんだろうな。と思って、特別に肩を貸す。
「にっしーには、たくさん幸せになってほしいから、…今は頑張り時だね、」
きっと、にっしーなら大丈夫だから。
たくさん近くにいて、にっしーの素敵なところは私でもわかってるから、
きっと、あの子にもわかるはずだから。
與「A。」
「うわ、…びっくりしたぁ、真司郎」
少し余韻に浸っていたら、
入り口から声をかけられ、思わず振り返る。
そういえば、蔑ろにしてきてしまった、と
恐る恐る顔を見れば、
少し心配そうな顔をしてる真司郎と目があった。
與「にっしー、大丈夫そう?」
「…え、あ、うん。」
與「そっか、」
綺麗に目を瞑ってるにっしーの顔を覗き込む真司郎は、
にっしーと言い合いをしていたさっきとはまるで違う表情をしていた。
→
852人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
rio(プロフ) - 林檎印さん» いつもありがとうございます(^o^)!後輩くんが出てくると何故だかいい雰囲気ではなくなってしまう…波乱の幕開けみたいな感じですね!(笑)こらからも頑張っていきますので、今後もよろしくお願いします! (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 宇宙飛ぶペンギンさん» 度々申し訳ありません( ; ; )変換できなかった箇所、確認させていただきました!別の方法で変換できるようにいたしました、ご指摘ありがとうございます、助かりました( ; ; ) (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙飛ぶペンギン(プロフ) - rioさん» コメント返信ありがとうございます、そして確認して頂いてありがとうございました(;_;)これからも楽しみにしています! (2019年2月11日 2時) (レス) id: 4bd4b0b0ab (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 宇宙飛ぶペンギンさん» コメントありがとうございます!確認してきたのですが、特に変換できなかった場所がなかったので、何かのバグかと思われます(;;)お役に立てず申し訳ありません…!アプリの方でも確認したのですが、変換されてたので何度か更新して頂けると幸いです( ; ; ) (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙飛ぶペンギン(プロフ) - いつも楽しく拝読させて頂いています。228話の颯くんの「本当にそんなことがあるなら」の所が2箇所、名前変換できないのですが…他はできるので、そこだけだと思います… (2019年2月11日 2時) (レス) id: 4bd4b0b0ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:rio | 作成日時:2018年10月25日 23時