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部屋を出てすぐに住所が送られてくる、
場所を見ればそこまで遠くなさそうだな、と一旦コンビニやらに寄って、
今から病人に会いにいきます。というような買い物をしてからタクシーを止める、
なんで私が?
この短時間に2回目の問いかけだ。
たまたま私が電話したからだろうけど、それにしてもこんな簡単に住所なんか送ってしまっていいのだろうか、
そこまで信頼されてるのは正直嬉しいけど、
買い込んだ袋を抱えて、ゆらゆらと揺らされるタクシーの中、流れる街並みを眺めていた。
* * *
流石に家の近くまでとは行かなくて、
少し外れたところで降ろしてもらって、目的のマンションに着くと、
2個目のメッセージに送られてきたオートロックのナンバーを入れれば自動ドアが開く、
なるべく平常心、変に見られてもきっと噂立ってしまう。
そう思いながら部屋の前までくると、
インターホンを押して、少ししてから中から物音がなってドアが開く。
「…うわ、」
日「それはねぇだろ…、」
顔色の悪い日高くんに思わす苦笑い。
こんな姿見ることはなかったから、突然出た言葉に日高くんも顔をしかめた。
とりあえず中に入れてもらって、
あまり使われてなさそうなキッチンに袋を置くと
日高くんは後ろのソファに倒れ込んでしまった。
「ねぇ、そんなところで寝るならベッド行きなよ」
日「やだ、大胆」
「…そんな元気あるなら帰るけど、」
日「嘘です、ごめん」
だるそうな体を上げてふらついたまま寝室らしいところへと身体を運んでいる日高くんは、
本当に辛そうで、慌てて追いかけると布団に体を沈めているようだった。
かがんでベッドの淵から顔を覗かせる。
「薬飲んだ?」
日「まだ、」
「熱は?測ったの?」
日「昨日の夜、そんな変わらんだろ」
「とりあえず一回測り直して、なにも食べてないんだったら何か作るからそしたら薬飲んで寝る。おっけー?」
日「まじー?でも食欲ない、」
「薬飲むのに食べないとだから、無理にでも食べるの、…あ、カードケース机に置いとくからね」
日「ん、さんきゅ。」
そう言って日高くんは目元まで掛け布団を被った、
それを見てから一旦寝室から出てキッチンへ、
本当にあまり使われてなさそう、
そう思って買い込んだものを申し訳ないけど
冷蔵庫へと入れた。
「って言っても簡単なものしかつくれないけど、」
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rio(プロフ) - ひーさん» コメントありがとうございます(*`∀´*)だいぶ進んできました〜!これからも楽しみにしていただけると嬉しいです!よろしくお願いします! (2019年1月3日 1時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - きましたね〜楽しみです! (2019年1月3日 1時) (レス) id: 3bb3b1d8ec (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ひーさん» コメントありがとうございます!ありがとうございます〜!まだまだお話は続きますので、これからもよろしくお願いします(*`∀´*) (2018年12月15日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - あきさん» コメントありがとうございます!遅くなってしまってすみません(´._.`)他メンはまだ出るつもりですが、後輩くんはこちらのお話には出てくる予定は今のところはありません、ですが別のお話には出てきてますのでよかったら見てくださいね* (2018年12月15日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - 黄色さんのキュンキュン大好きです!待ってます! (2018年12月11日 0時) (レス) id: 3bb3b1d8ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rio | 作成日時:2018年9月7日 20時