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「 わぁ〜、眠気覚めた！」
買っておいたNissyのTシャツに袖を通して、
下はハーフパンツ、
濡れた髪はそのままにタオルをかぶってリビングに向かった、
はずなのに、そこには見知らぬ人。
「…え、…だ、」
自分部屋に知らない人がいる恐怖、
一気に血の気が引いて、身体を引く。
それに気がついたのか、
ソファの上に座ってるその人は
くるっと顔を向けて私を目でとらえる。
ネイビーのジャケット、それにあったパンツ、
ハットを深くかぶって、
ネクタイを締めた、
見たことのある、顔、
「…くちびる！！！！」
N「え！？そこなの！？」
にっこりしてた彼は、私の言葉に驚いて
目を見開いた。
ソファから立ち上がって、私に向かってくる、
思わず後退。
間違ってなければ、
いや、間違ってるはずなんかない、
その特徴的な唇の持ち主、
「…Nissy、」
N「正解。これ、拾ってくれてありがとう、俺のなんだ。」
「あ、…はい、そう、ですか」
N「落としたと思ったら、そこにもうなくてさ〜、よかったよかった、」
「…え、」
N「うん？」
「西島隆弘…さん？」
N「いや？Nissyだよ、西島くんとは別物。」
君も知ってるでしょ？と、
私の部屋のリビングにある、ボードに飾ってある
同じ格好をしたままの写真を指差して、
再びにっこりと笑う。
「え、なん、…どう、え？」
N「まぁそうなるよね、とりあえずこれ拾ってくれたし、何かの縁かなぁ、」
「だって、Nissy、…西島隆弘の、」
N「別物だよ、彼が描く俺がここにいるの。」
私が拾った金色の物体を投げたりとったりを繰り返しながら話すNissy、
頭が追いついていかなくて、
それでもNissyは、そこにいて、
N「Nissy、魔法使い。」
「うん、」
N「君が応援してるのは、西島隆弘と西島隆弘が作り出したNissy、」
「うん…？」
N「同じ人なんだけど、別物。だから彼は俺が存在してることは知らない、」
「…にっしー、西島隆弘は知らないってこと？」
N「うん、あったら俺消えちゃうしね。」
「きえ、…ちゃうんですか」
N「そう、さよならしちゃうの。」
だから内緒にしてね、
ここに来たことも怒られちゃうから、本当は。
と、Nissy特有の笑顔でそういう彼。
少し高めに投げた金色の物体をぱしん、と音を立ててキャッチすると、
じっと、見つめられる、
N 「 貴方を24人目の僕の幸せにします、」
→
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rio(プロフ) - 愁さん» コメントありがとうございました、誤字等に関しては真摯に受け止め直させていただきますね。ありがとうございました。 (2019年1月5日 2時) (
レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
愁 - ご迷惑お掛けしてしまい本当に申し訳ありませんでした。 (2019年1月5日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 早くよみたくなりました (2018年3月19日 15時) (レス) id: 452fc965d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rio
| 作成日時：2018年3月11日 13時
