58 ( side Atae. ) ページ16
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涙を流してる理由がわからなくて、
でも、なにかAの中で
不安になった要素があるんやろ、
それを拭えるんは、俺だけやから。
少しして、顔を上げたAの瞳は
なんだか不安そうに揺れてた。
颯に告白された、と聞いた時、
よぎったのは日高の時のこと、
俺と想いが通じた後に聞いた話、
メンバーの一人で、
下手に傷つけたくないと言いたげだった言葉を聞いたこともあった。
でも、今度は後輩の一人、
まさか好きでいてくれてるなんて思ってなかったなんて、
メンバーきっての察しの悪さのAが
気づいてなかったなんて予想はしてたけど、
俺や、多分Aのことを見てきた日高や、秀太は気づいてたと思う。
與「なんで泣くん、」
「…、」
與「どうしたん、A、なんか不安なことでもある？」
「ううん、…ごめんねって思って、」
揺れる瞳、
他に言いたいことがあるんやろうか、
それもまだ不確かなのか、
Aは言葉に出さずに、瞳だけ揺らして、でも、俺を見る目は、好きと言ってくれてるようで。
腰を引き寄せると、顎を引く。
まだ慣れない初々しさに、
いつだって胸を踊らせる。
可愛い、
與「なん、嫌なん？」
「え、…違うけど、」
與「ちゃんと上書きさせてや、」
「…颯の？」
與「もーその名前聞きたないんやけど、」
「…ごめっ、ん…」
顔を上げさせて、唇を合わせると
胸元を掴む手に力が入る。
何度合わせても、
本当に初々しくて、
慣れてる、なんて言いたいわけやないけど、
こうやってまだ10年以上メンバーとしてやってきた一人の立場から
恋人として変わった立場を、
未だに慣れずに恥ずかしがるAは可愛いから、
そんな所は、誰にやって見せたくない。
與「…、はーほんまに嫌やわ。」
「だから、ごめんって…」
與「そうやなくて、…」
「ん、…なに。」
與「明日も仕事なんやけどなぁ、」
「私だって仕事だよ、てか、ツアー近いんだよ、…ありがたいことに忙しいじゃん、」
與「そうなんやけど、」
瞳の中に映るのは俺だけ、
それが嬉しさとともに湧き上がる熱、
與「…今日、離したくないんやけどな。」
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rio(プロフ) - natsunatsu51244さん» 遅くなり申し訳ありません！コメントありがとうございます！こちらこそ見ていただけてとても嬉しく思います、ぜひ今後ともよろしくお願いします！ (2018年4月5日 2時) (
レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ひーさん» 遅くなり申し訳ありません！コメントありがとうございます＊黄色さんはこれからも活躍予定ですので、今後ともぜひよろしくお願いします！ (2018年4月5日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
natsunatsu51244(プロフ) - コメント失礼します。毎回ドキドキキュンキュンさせてもらってます！次のお話楽しみにしてます！ (2018年4月2日 8時) (レス) id: fd80e3ba9b (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - 黄色さんとのエピソードにキュンキュンします！これからも楽しみにしています！ (2018年4月1日 23時) (レス) id: 3bb3b1d8ec (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 林檎印さん» いつもコメントありがとうございます！ドキドキして頂けてるのなら幸せなことこの上ないです( ^o^ )今後もぜひよろしくお願いします！また覗きに来てやってくださいね！ (2018年3月21日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rio
| 作成日時：2018年2月18日 14時
