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「おはよー、」

宇「おはよう、A。寝れてないの？」

「みさこちゃんー、うーん、昨日遅くまで秀太と
狩りに行ってたら寝るの遅くなっちゃって」

宇「ほどほどにしなさいよー？」

「仕事に支障にない程度にします！」

おはようございます。
七瀬 Aです。

AAAのメンバー、
世間から売れ始めていると
言われるようにもなり、
それなりに個人の活動も増えてきて、
ライブもツアーで回るようになってきた。

みんなで培ってきた日々は、
苦しくて、つらくて、見向きもされなかった
あの日々をみんなで乗り換えたのは
無駄じゃなかったんだ、と
思えるようになってきた。

いつでも高みを望んでいる。

そんなある日の一日。

今日はツアーの打ち合わせも兼ねての
メンバー召集日。

私が事務所の部屋に入ると、
みさこちゃんがいて、
その隣にある荷物を見る限り、リーダーが来ている。

いつものメンバーだ。

「3番手かな？」

宇「正解。リーダーは呼ばれてる」

「まぁいつものことだね、」

宇「しつこく時間言ったしこれで遅れて来たら許さないけどね」

「みさこちゃんこわいよー」

たわいもない話をしてると
続々と部屋に入ってくるメンバー。

リーダーも戻ってきて、
残り来てないメンバーは、だっちゃんとにっしー。

いつものことなんだけど、
てか、そんなこともあるかと思って
にっしーに朝電話したんだけどなぁ。

西「おはようございます！！間に合ったセーーーフ！」

宇「うるさい。」

西「間に合ったのに！？」

「おはよー」

西「おはよ。朝ありがと、」

「間に合ったならお役に立てたね」

西「感謝」

「自分で起きれるようにしてよ」

西「はーい。善処します！」

にっしーとやり取りをしてると、
みさこちゃんが時計を見始めた。

残りは常習犯だっちゃん。

だっちゃん、1分でも遅れたらアウトだよー。

みさこちゃんの怒りまであと数分、
かけて来た足音。
誰かさんみたいに声を上げてドアが開く音と
みさこちゃんの声が重なる。

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