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「僕の事覚えてるでしょ?」

「…五条、さん。」

「さん付けってなんか嫌だなぁ。あ、そーだ。悟くんって呼んでよ。」



ほら、早く、と急かす五条さんだが、私はどうして五条さんが姉さんを殺したのか理解が出来なかった。姉さんの事が好きだったのなら殺すなんてことする訳ない。五条さんの言葉を遮ってどうして姉さんを殺したのと問えば、前にも言ったじゃんとつまらないとでも言う様な表情で答えられた。



「上のお偉いさんが人を殺し続けるAのお姉さん殺して来てって僕に頼んだから殺してやったの。」

「でも、五条さん姉さんの事好きだったんじゃないんですか…?」

「…………は?」



長い沈黙の後に部屋に響く五条さんのドスの効いた様な声に、思わず肩をビクリと揺らす。五条さんの顔をチラリと見れば、五条さんは瞳孔を開いて絶句しているという表現が似合う様な表情をしていた。

五条さんはカツカツと靴音を鳴らしながら私に近付いて勢いよく肩を掴んだ。五条さんの長い指が布越しとはいえ強く深く食い込んでとても痛い。やめて、と小さく声を漏らすが五条さんには聞こえていないのかそのまま押し倒されてしまった。



「…何、言ってんの。僕が、…俺があの女を好き…?は、何それ。俺の気持ち伝わってなかったってことかよ。」



私を押し倒した状態でブツブツと呟いている五条さんから離れようと体を捩らせるが、それに気付いた五条さんによって呆気なく両腕は頭の上で五条の片手で固定されてしまった。


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muu(プロフ) - けさん» コメント気づかず、そして返信も遅れてしまい申し訳ありません。短編集公開の決め手はあなた様のコメントでした。嬉しいお言葉ありがとうございます。私の作品を探してくださってありがとうございます。け様こそこれから幸せでいてくださると私が嬉しいです。 (2023年4月2日 10時) (レス) @page45 id: d72e1585a0 (このIDを非表示/違反報告)
- どんな回答であっても飲み込むつもりでいます。どうか御返事をお願い致します。そして、貴方のこれからに良き風が吹く事を願っております。 (2022年7月28日 23時) (レス) @page1 id: 7bc13d5481 (このIDを非表示/違反報告)
- そこから、「この作者の作品を全表示」から飛んでやっとの思いで短編集に辿り着く事が出来ました。ですが、パスワードが掛かっており、拝見出来る状態ではありませんでした。そこで冒頭でも言いました様に、パスワードを誠に恐縮ながら教えては頂けないでしょうか。 (2022年7月28日 23時) (レス) @page1 id: 7bc13d5481 (このIDを非表示/違反報告)
- 見終わっても何回も読み返す程でした。その時丁度スマホの機種を変えてしまって(引き継ぐのを忘れてしまって)主さんの作品と約一年程離れてしまいました。そして、何度か検索を繰り返しているうちにやっと主さんの短編集の関連作品と出会えました。 (2022年7月28日 23時) (レス) @page1 id: 7bc13d5481 (このIDを非表示/違反報告)
- 夜分遅くにすみません。お手数掛けますが、主さんの作品の一つである「大大大大大大大大大大大好き」という呪i術i廻i戦の短編集について、一つお伺いしても宜しいでしょうか。私は以前、(といっても大分前)にその作品が題名の通り大好きで、文字数↓ (2022年7月28日 23時) (レス) @page1 id: 7bc13d5481 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:muu | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2021年3月14日 21時

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