第九話:高専の同級生たち ページ32
※ぬるいr15描写があります。
中学を卒業し、俺は呪術高専に入学した。俺の同級生はたったの二人。反転術式を使う奴と、呪霊を操れる奴。
俺より雑魚なことに違いはないが、まあ面白そうだし、母さんにも同級生とは仲良くする事と何度も言われているから仲良くしてやってる。俺を指差して仲良くしないと駄目だよと怒る母さんはめちゃくちゃ可愛かった。
高専に入学してから五ヶ月程経ち、そろそろ俺も母さん不足で任務に八つ当たりをしていた頃、家の使用人から連絡があった。どうやら母さんが俺と俺の同級生の顔が見たいらしい。ちゃんと俺が高専で上手くやれているのか心配みたいだ。
(母さんが、俺を心配してくれた。)
その事実だけで苛つきが無くなり、心がぽかぽかと温まる。今度休み取れたら行くと使用人に言って、急いで二人の居る教室に脚を進めた。
教室の扉を勢いよく開ければ、傑からは壊れるだろうと言われるが無視。そんな事よりも大事な事だ。二人に空いている日はいつあるのか尋ねれば、都合よく今度の日曜日に二人とも任務も何もない事がわかった。
「じゃあお前ら、日曜俺の母さんに会いに来い。」
「…は?」
「悟、急に何を、」
「母さんがお前らに会いたがってんだよ。良いからその日は絶対俺の家に行くぞ。」
校門前で待ち合わせな、と一方的に言って教室から出る。まだ月曜日だというのに、日曜日が楽しみで仕方なくこの一週間はどんな任務も頑張れそうだと鼻歌を歌いながら任務に向かった。
そしてやって来た日曜日、俺の実家の前で立ち止まる二人に早くしろと言いながら脚を進める。若干速めの足音が後ろから聞こえて、走って俺の後ろまで来たんだと冷静を保ちながら家の玄関を開けた。
「おかえりなさいませ、悟坊っちゃま。」
「うわ、ヤバいね五条家。中ひっろ。」
「悟がクズになる理由が何となく理解できたよ…。」
「るっせぇ。なぁお前ら、母さん何処いんの?」
俺を引いた目で見る二人を無視して頭を下げる使用人のうち一人に声をかける。使用人の女は俺と同い年、年下位の年齢なのか、頬を少し赤く染めた。俺の顔に見惚れているのか質問に答えない。
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muu(プロフ) - わっぱみがき#上弦の弐#万世極楽教#絶賛教祖中さん» コメントありがとうございます♡気に入っている設定でしたので褒めて頂けて嬉しいです。嬉しいお言葉ありがとうございます! (11月18日 18時) (レス) id: d72e1585a0 (このIDを非表示/違反報告)
わっぱみがき#上弦の弐#万世極楽教#絶賛教祖中 - 突然すみませんこの作品めちゃめちゃ好きです。設定神だし、その発想力人生何周したら手に入るのか、、、文才もあって発想力もある……(゜ロ゜)?!もしや作者さんは神という存在なのか?! (11月16日 10時) (レス) @page5 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
森 - 突然すみません以下同文です…… (2022年7月30日 13時) (レス) id: 16b29645b2 (このIDを非表示/違反報告)
miyu - 突然すみません大大大大大大大大大大大好きのパスワードを教えてくれませんか? (2022年6月18日 21時) (レス) id: b50d43723e (このIDを非表示/違反報告)
ビター - 突然すみません大大大大好きのパスワードを教えてくれませんか? (2022年4月15日 19時) (レス) id: d05a01f832 (このIDを非表示/違反報告)
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