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「親…ですか?」


急な笹野さんの言葉に、わからなくなり不思議に思う
…なんで急に親が出てくるんだ


「…その、私もね、ずっとあきらくんのこと考えてたのよ、本当に」


少し照れながら目を逸らして話す笹野さんが、また可愛く見えてしまう。
俺は黙って笹野さんの次の言葉を待つ


「…私も、あきらくんが好き」


「じゃあ…!」


好きと言われて、つい口を開いてしまった
しかし笹野さんに被せられる


「でもね!本当に年齢って大きいの、私は23歳、あきらくんは15歳。法律上、親御さんの許可が降りなければ私はあきらくんと会えない」


法律、まだ俺には聞きなれない言葉が発せられる
初めての告白の返事で法律と言われるとは思っていなかったな


「…わかりました」


お互いが好き、というだけではいけないということか
ご飯に行った時も親御さんに、と言っていた気がする
自分の会社を持っているんだもんな、そういう事もしっかりしていないといけないんだろな



「と、とりあえず、離してもらえる?」


また目を逸らしながら頬を赤めて言う笹野さん
ふと手元をみると、まだ笹野さんの手を掴んでいたことに気づき、名残惜しくも手を離す



「すみません、痛かったですか?」

「全然、大丈夫よ」


「…いつにしますか、うちに来るの」


言い方があれだが、先程言っていた親への許可の話だ



「あきらくんの親御さんの都合のいい日を聞いてもらってもいいかしら、予定はそこにちゃんと合わせるわ」

「わかりました」


「それまでは!会うことはしないからね!?その、交際の許可を頂けなかった場合も!」


「…はい」


交際、23歳の女性と、俺が
ふと親の顔を思い浮かべる。普段からおっとりした母親だが、こういうことに対してはどう思っているのだろう
許可を貰えなかったらどうしようと、不安になる
でも、許可を貰えたら…


「…貰えたら、一緒にいてくれるんですよね」

「ま、まぁ…健全なデート…とか、なら…する…」


また頬を赤らめる笹野さん。
この人、真面目な話をするかと思いきや急に照れ出すから可愛いポイントが急に出て困る



「楽しみです」


つい、可愛い笹野さんを見て笑いながら言ってしまった
まだ付き合えたわけでもないのに、笹野さんとデートを想像すると楽しみで仕方がなくなってしまう


「もう、気が早いわよ」


「そうですね、すみません」

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紫月とと - もう一話見た瞬間にグサッと心に突き刺さりました…💘😭 国見ちゃんの大人っぽさがより際立ってて雰囲気だいすきです!!! 歳の差恋愛系って中々ないので更新楽しみにしてます💭🫶🏻 (2月4日 7時) (レス) @page13 id: 50a88ed8c5 (このIDを非表示/違反報告)
れい - 好きです!(唐突の告白) 主人公が社会人…余り無いジャンルで面白いです!歳の差、って奴ですよね!そう言うのって時々切ないけどとても好きです! (1月3日 15時) (レス) @page8 id: e1c5f3df3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢月 | 作成日時:2023年12月20日 13時

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