社会人との付き合い方【国見英】

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｢あきらくん塩キャラメル好きなんだねえ｣

｢めっちゃ好きです｣



Aさんと、この前言っていたカフェに来ている。
なんというか、幸せという一言に尽きる。


｢こっちも美味しいよ｣

そう言って、チョコチーズケーキをフォークに乗せて差し出してくるAさん



これってあの、かの有名な、あーんではないか？


｢あ、ありがとう、ございます｣



恥ずかしくなりながらも嬉しさで爆発しそうだ。




｢あきらくんのも食べたいな｣



へへ、と笑うAさん。あまりにも可愛いがすぎる。

恥ずかしくて震える手で不器用に塩キャラメルケーキをフォークですくい、Aさんにあーんをした。



｢ん、おいし！！｣


｢ですよね｣


どうにか平静を保ちながら共感をする。
たしかにここのケーキはめちゃくちゃ美味い。しかしAさんが可愛すぎて味がわからなくなった今この瞬間。


食べてるケーキに羨ましいとか気持ち悪いことを思ってしまい、アホかと言うようにケーキを食べ進める




｢どう？部活とか｣


｢んー、特に変わらずですね。今度練習試合あります｣


｢お、がんばれ〜！｣


練習試合、たしか烏野とだったはず。影山がいるところだ。

そんなに気にはしないつもりだけど。




｢あきらくん土日休みの日あったりする？｣


｢たまにありますね、えーと…あ、練習試合の次の日、日曜日オフです｣


｢ほんと？じゃあお疲れ様！ってことでどこか行こっか｣



どこ行こっかね〜と、スマホをいじりながらちょいちょいここどう？とかって見せてくる。

水族館だったり、オシャレなご飯屋さんだったり。
見せてもらえるどれもがたぶん、Aさんとだったら最高に楽しいんだろうな。


そんなふうにAさんとどこ行くかの話や、最近あったことの話とかをしてると、ふと見知った顔が視界に入る



｢あれ！国見ちゃんじゃん！｣


｢よ、おつかれ国見｣


｢うわ……岩泉さんお疲れ様です｣


｢うわってなんだよー！｣


及川さんと岩泉さん、花巻さんと松川さんがいた


｢…花巻さんと松川さんと及川さんも、お疲れ様です｣


｢お、デートか！？邪魔したな｣


花巻さんがニヤニヤしながら見て言ってくる

それをAさんは、最初は驚いたように見てたが
今は微笑ましそうに笑っていた



｢国見ちゃんがお世話になってます！及川徹でっす！｣

｢おい及川、邪魔すんな、行くぞ｣


｢あ！！きみが徹くん！？｣

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