23S ページ23
あきらくんと付き合った日
事務所に行くと、社員の薫さんがいた。
｢薫さん、こんな時間まで仕事してたんですか！？｣
｢えっAちゃんこそこんな時間にどうしたの？！｣
及川
所謂シングルマザーさんで、女手一つで息子を育てているそう。
仕事も真面目にやってくれているし、努力家な人で、会社設立前にお互い飲み屋で働いていた時に仲良くなった。
｢いや、近くで用事があって酒が入ってるんで泊まってこうかと思って｣
｢もー、社長が事務所を私用しちゃダメでしょ｣
社長だから許してよ…と思ったがごもっともなので大人しくすみません、と言っておいた
｢それより薫さんも、定時過ぎてるのにこんな時間まで…猛くん大丈夫なんですか？｣
猛くんは、薫さんの息子
この時間までここにいて大丈夫なのだろうか
｢今日は母さんのとこに泊まりに行っててね、次のポップアップの資料だけ先にまとめておこうと思って。そろそろ帰るつもりだけど…飲み行く？｣
｢わ、資料確認しときます。ありがとうございます。飲みですかぁ｣
明日はまぁ午後から打ち合わせくらいだから、行けなくは無いけど。
｢ほら〜、Aちゃん、そろそろ出会いほしくない？｣
薫さんはなんというか、フットワーク軽めの人だ。その上顔がすこぶる良い。
前の彼氏と酷い別れ方をしてから、クラブに連れて行ってもらったりなど、散々愚痴も聞いてもらっていた
……なら、薫さんには言うべきだろうな
｢実は、彼氏できまして｣
｢え！？！？うっそまじ！？｣
バン、とデスクを叩き立ち上がる薫さん
パソコンフリーズしてません？大丈夫ですか？
｢ちょーそれは事情聴取が必要ね、近くの居酒屋いきましょ、今日は奢るわ！｣
｢それはさすがに私が出します｣
｢あらご馳走様です社長｣
ここのところ仕事忙しかったし、薫さんとゆっくり飲めてなかったから
いい機会ではあるかもしれない
あきらくんに今日の感謝のLINEを送って、薫さんと事務所を出た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 136人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫月とと - もう一話見た瞬間にグサッと心に突き刺さりました…💘😭 国見ちゃんの大人っぽさがより際立ってて雰囲気だいすきです！！！ 歳の差恋愛系って中々ないので更新楽しみにしてます💭🫶🏻 (2月4日 7時) (
レス) @page13 id: 50a88ed8c5 (このIDを非表示/違反報告)
れい - 好きです！(唐突の告白) 主人公が社会人…余り無いジャンルで面白いです！歳の差、って奴ですよね！そう言うのって時々切ないけどとても好きです！ (1月3日 15時) (レス) @page8 id: e1c5f3df3f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夢月 | 作成日時：2023年12月20日 13時
