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｢さ、笹野さんはなんの仕事をしている？ですか？｣
父さんは相変わらずガチガチでAさんに話しかける
｢はい、広告業や制作業を主にする会社の代表をやらせていただいてます。お母様にもお渡ししたのですが、こちら…｣
そう言ってAさんは胸ポケットから名刺を取り出した
……社会人だ
｢わ、すみません、ありがとう、俺の名刺いま鞄に入ってて｣
｢とんでもないです。私も食事中にすみません！｣
俺にとってはよくわからない会社の話を父さんとしはじめるAさん
……なんか、やっぱ俺みたいな子供だとついていける話が少ないんだろうか
｢そうか…苦労も多いと思うけど、応援してます｣
｢ありがとうございます！何年後かには飲食店も……｣
父さんとも打ち解けたのか、父さんはもう緊張はしていなかった。
ガンガン話が弾んでいって、俺の入る隙はなくなる
ついついムスッとしてしまう
俺の家の食卓にAさんがいる喜びと、父さんや母さんとの方が仲良くなってるんじゃないかっていう焦り
｢ご馳走様｣
｢あらあきら、おかわりは？｣
｢ん、大丈夫、風呂いってくる｣
｢あ、あきらくん｣
つい、早足で風呂場に向かってしまった
Aさんは何も悪くないのに、無視して
最悪だ、付き合った初日でこれとか俺、ガキすぎ
しかも最初の嫉妬先が両親とか
意味わかんない
よくSNSとかで見かける束縛、嫉妬、とか俺には無縁だと思ってたけど
俺は思っていたより独占欲とかいうものが強いのかもしれない
｢はぁ……バカすぎ｣
シャワーを浴びながら先程の態度を後悔した
さすがに長く入り続けるのはAさんに申し訳ないと思いはやめにあがる
｢全然いいのに〜！ありがとうね｣
｢いえいえ、これくらいやらせてください｣
お風呂からあがると皆ももう食べ終わっていたようで、Aさんが食器洗いを終えていた。
｢あらあきら！あがったの！｣
｢うん｣
｢じゃあ、私そろそろ帰りますね。今日はありがとうございました｣
あ、もう、帰っちゃうのか
｢あら〜泊まっていってもいいのに｣
｢いえいえ、事務所が近いので、お気遣いありがとうございます｣
｢でもねえ、夜道危ないからねえ｣
俺が送っていきたい、なんて
ちょっときまづいし親の前で言うのは恥ずかしい
｢あ…じゃあ、あきらくん、事務所まで送って欲しいな｣
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紫月とと - もう一話見た瞬間にグサッと心に突き刺さりました…💘😭 国見ちゃんの大人っぽさがより際立ってて雰囲気だいすきです！！！ 歳の差恋愛系って中々ないので更新楽しみにしてます💭🫶🏻 (2月4日 7時) (
レス) @page13 id: 50a88ed8c5 (このIDを非表示/違反報告)
れい - 好きです！(唐突の告白) 主人公が社会人…余り無いジャンルで面白いです！歳の差、って奴ですよね！そう言うのって時々切ないけどとても好きです！ (1月3日 15時) (レス) @page8 id: e1c5f3df3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢月 | 作成日時：2023年12月20日 13時
