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｢お邪魔します｣
｢ただいま｣
玄関に入ると緊張でガチガチの笹野さん
つられて俺も少し緊張してしまう、自分の家なのに
｢あらあら！あきらおかえりなさい！笹野さんも、あがってくださいな！｣
母さんはいつも通りニコニコしながら笹野さんを家にいれる。
笹野さんは母さんの笑顔にほっとしたような顔をしていた
｢あまりいい物ではないけど、どうぞ｣
母さんはそう言ってお茶をテーブルに置いてくれた
笹野さんと俺で並んで座り、目の前に母さんが座っている
｢突然の訪問失礼しました。こちらよければ召し上がってください｣
｢あらまあ！そんなわざわざ良いのに！ありがとう｣
笹野さんは手に持っていた紙袋を母さんに差し出した
｢あら…！これ駅前ですごく並ぶとこのじゃない！さっそくいただくわね！｣
そう言って母さんはまたキッチンに行き、入っていた個包装のバームクーヘンを皿にいれて持ってきてくれた。
母さんも座り、いよいよ本題というところ
笹野さんが口を開く
｢あきらくんから聞いているかと思いますが、本日は息子さんとの交際を許して頂きたく伺わせて頂きました。｣
｢そんなかしこまらないで大丈夫よ！でも聞いていた通りとっても真面目な方なのね！もちろん、私は2人のことに口を出そうなんて思っていないわ｣
かしこまりながら丁寧な口調で話す笹野さんと、対照的にのほほんとバームクーヘンを食べながら話す母
そんなあっさり？と言うような顔で少し困惑する笹野さん
｢でもそうね…笹野さんなら大丈夫だと思うけれど、最低限の節度をもつことはお願いしたいかしら。｣
｢はい、もちろんです。｣
｢なら大丈夫ね！｣
｢あ、ありがとうございます！｣
……話はこれで終わった？よね？
｢やったね笹野さん｣
｢う、うん｣
｢こんなバカ息子だけど仲良くしてあげてね！そうだ、お昼ご飯はたべた？｣
｢あ、いえまだです｣
｢そうねぇ、私はもう食べちゃったし、お家に今食材もそんなにないから…2人で食べてきたらどう？ついでに夕飯の食材買ってきて欲しいわ〜｣
母さんに心の中で親指を立てながら俺もバームクーヘンを頬張る。これ美味しい
しかしまあ流石と言うべきか、代わりにお使いもさせようという魂胆。
｢は、はい、お気遣い痛み入ります｣
｢ふふ、夕方には帰ってくるのよ｣
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紫月とと - もう一話見た瞬間にグサッと心に突き刺さりました…💘😭 国見ちゃんの大人っぽさがより際立ってて雰囲気だいすきです！！！ 歳の差恋愛系って中々ないので更新楽しみにしてます💭🫶🏻 (2月4日 7時) (
レス) @page13 id: 50a88ed8c5 (このIDを非表示/違反報告)
れい - 好きです！(唐突の告白) 主人公が社会人…余り無いジャンルで面白いです！歳の差、って奴ですよね！そう言うのって時々切ないけどとても好きです！ (1月3日 15時) (レス) @page8 id: e1c5f3df3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢月 | 作成日時：2023年12月20日 13時
