黄緑担当です。4

○With rinu ページ48

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・他の歌い手さんが出てきます

・地雷な人は回れ右をオススメします

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「莉犬くん！
今週空いてない？」


急に俺の家に来ては
そんなことを言うきみくん。

取り敢えず家に上がらせて
事情を聞こう。

椅子に座らせて
「何があったの？」と聞いてみる。


「うらたさんに遊びに誘われた」


「行ってらっしゃい」


まさか、俺に付き添いとは
きみくんどんだけ緊張してんの

いや、ヘタレなだけか

俺の言葉に「えぇ！？無理なの？！」
と焦ったように言うきみくん。

「二人で行ってきなよ」と
俺が言うときみくんは

少し気まずそうな顔をする。


「……あー…実はさ……

うらたさんと
うらたさんが誘った人と

俺と俺が誘った人の四人で
出掛ける事になったんだよ」


「へー、なるほどねー

んで、何で俺？」


「だって莉犬くん一番面識あるし」


理由が在り来たりな気がするけど
あまりツッコまないでおこう。

どうしようか

息抜きに行くのもありだしな。
羽休めにはちょうど良いかも

決断が早く決まった俺は
「いいよ」と言った。


「え？マジ！？さんくす」


……というより、
向こうは誰を連れていくのだろうか

「うらたさんは誰を連れていくの？」
ときみくんに聞いてみる。

この感じLINE交換してそうだし。


「……え、知らない」


これは当日のお楽しみって事なのか？

「場所や時間は何時ぐらいなの？」と
きみくんに質問してみる。

すると、きみくんはピタリと固まる。

急に固まったきみくんの背中を
バシバシと叩いてやる。


「いっ…それは分からない」


「え！？連絡してみたら？」


俺が言うと少し間があったが、
きみくんは

「うらたさんの連絡先とか
知らないよ」

と言った。

…まさか連絡先分からなかったか…

てっきり交換してるのかと
思ってしまった。


「俺教えようか？」


「え、あ、いやでも、
急に許可もなく連絡先ゲットしていいの？

迷惑がられたりしない？」


何時も勝手に突っ走ってやる
きみくんがこんなに悩むとは

まあ、でも急に連絡先交換したら
相手も吃驚しちゃうかもしれないな。

うらたさんに許可もらってから
にしておこう。

そう思いながらメッセージを打つ。

あ、すぐに返信来た。


「『寧ろ連絡先教えてほしい』だってー」


「え？莉犬くん盛ってないよね？」


「何でこの状況で盛るんだよw
事実だよ事実」


俺はそう言ってきみくんに
うらたさんとのやり取り

している所を見せた。

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