黄緑担当です。4

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「莉犬くんとかは歌えないの？」と
ななもりが莉犬に聞くと

少し気まずそうに莉犬は
「え、まあそこそこは…」と言う。

歌えると言って最後の希望を持ってか
「え歌ってみてー！」と遠井は期待する。

すると莉犬は可愛く童謡を歌っていた。

すると、莉犬を除く7人は
シーンとしていて、

何故か気まずい雰囲気になっている。

「なんか…つまんねえな…」と
さとみが呟く。

そんなさとみの言葉に莉犬は
「あれ」と少し戸惑う。

それに便乗してジェルも
「なんか…つまんねえな…」と呟いた。

すると、猿から元の姿に戻りながら

「は〜まあいいんじゃない
莉犬くんで」と

溜め息を吐きながらそう言ったころん。

3人の言葉に莉犬は

「えぇー？なんで俺が
悪いみたいになってんの？！」と

戸惑いながらそう言った。


「まあということで
全員個性強すぎてだめねー」


「俺は普通だったと思うんだけど」


ボソリと呟く莉犬。

すると遠井は何かを思い付き、

「あ、そうだ！
あんたら全員で歌ったらどう？」と

案を出してくれた。

遠井の言葉に「全員で？」と
るぅとは疑問を抱きながら呟く。


「そう！合唱するの！

個性が強いからこそ
みんなで歌って合わさったら

さらに新しい魅力が出ると思うの！」


遠井の提案にななもりは
「確かにね」と答える。

ジェルも「いいかもしれないね！」と
元気にそう言った。

「遠井さん頭いいー」と
語尾を伸ばしながらきみも褒めていた。


「ちょっと試しにあんたら一斉に
あーって言ってみて」


遠井がそう言うとさとみは
「えー？」と面倒臭そうにする。

「はい、せーの」と言うと
7人は「あーーーーー」と声を出す。


「おお！めっちゃいい感じだよ！
合唱いけるよこれ！」


遠井がそう言うとるぅとは
「確かになんか…」と震える声。

ななもりは「すごくよかったね…」
と言っていた。


「みんなで歌おうよ！

そして最高のライブにして
盛り上げましょうよ！」


何時もより張り切ってる様子の
遠井にジェルは

「そうだな、みんなで
力を合わせたらできる気がする」

と希望を持ち始める。

莉犬も「廃校なんてさせない！」と
燃えながら意気込んでいた。

きみもやる気を出して
「今の俺達なら出来る！」と言った。


「よし！
じゃあまずは歌う曲を決めよっか」


「なににする？」


「やっぱオリジナル曲ですね！」


「るぅと会長と同じく！」


そう言うるぅとときみに
皆は戸惑っている様子だった。

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