黄緑担当です。10

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「―――でさ、その時のうらたさんが…」


「あー、うんうん」


いや、長えよ！！

うらたさんの話めっちゃするじゃん！
そんだけ良い事があったってこと！？

それは普通におめでとう。


「…………あ、そうだ
さとみくんに相談したいことがあるんだ」


「俺に？」


突然そんなことを言うきみに
少し戸惑いながらもきみの話を聞いてみる。

間があった後に、
きみは「やっぱ何でも無い」と

一言そう言った。


「お前、それやめろよ
後から気になるやつ」


「あー、別に大した事じゃないし…
やっぱ言わないことにした」


「えー、何それ」


「ごめんごめん」と困ったように
笑いながら謝るきみに、

少し違和感を感じてしまう。


「何かあったか知らないけど
苦しいなら相談しろよな？」


「……………うーん」


「ええ…そこは「うん」って言うもんだろ…」


あれだけ言ってんのに
コイツはまだ分かんねえのかよ。

まさに「頭は良いけどバカ」って感じ。


「だって、俺最近そういうの
分かんなくなっちゃったし

どれだけ言っても、直らないかな


特に今起きてる出来事なんかは」


と笑うきみに、少し身震いをする。


「…やっぱお前変わったな」


そう言うと、
きみは「うん」と答えるだけだった。

真顔で。


また、あの時のバカで元気な
きみを見たいなって思うのは

俺の我儘なのだろうか。

○「人ってすぐに変わるものだ」→←○With satomi

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