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「わああああ!!バナナああああ!!!」
「あれ喜んでるの?」
「喜んでるよ」
チョコバナナの知育菓子を取って
発狂するころんを見て
笑顔でころんを指差すきみに真顔で返す莉犬。
「今日もね、部活あるから帰り遅くなるよー」
「おっけー」
「この子は末っ子のきみくん
運動が大好きで明るい性格をしてる
元気アホの子小学生」
ななもり。はきみの紹介をし、
ようやく、家の中には7人全員揃う。
「兄ちゃんめしー」
「飯!!」
「バナナ」
「俺ステーキ、いや今の俺が
素敵って言ったんじゃなくて…」
「ぼくはトリュフがいいです」
「おまえらいい加減にしろよ」
まだ朝ご飯を食べていないのか、
5人は一斉に次男である莉犬に
朝ご飯を要求する。
吹き出しに埋もれそうになりながらも
自分で用意しようとしない5人に
莉犬は呆れてしまう。
「そんなことより
みんなそろそろ家出ないと遅刻しちゃうよ」
「「「「えっ」」」」
「え?まさか本当に学校をサボる気でいたの?」
4人がななもり。の言葉で黙ると言うことは
図星ということだろう
「あれ?莉犬兄ちゃん、皆行かないの?」
「はい、そんなことよりご飯」
ランドセルを机に起きながら
ご飯を食べるきみに
莉犬は呆れた顔をしながら
汲んだ味噌汁をあげる
「体調が悪いとかさ
学校に行きたくない理由があるとかなら
俺だって怒らないよ
素直に話して欲しいって思う
でもみんなは遊びたいだけだよね
1、2回ならそんな時もあるかって
許してあげたけどサボろうとするの
今回で何回目?
そりゃ学校行くのはめんどくさいよ、
家で遊んでいたいよね
でもそうやって楽な方に
逃げ続ける毎日を積み重ねたら、
嫌なことに立ち向かえなくなる未来が来るよ
あの時ああだったなら、こうだったら
家族が怒ってくれれば、
学校がもっと楽しかったなら、
なんてすべてを他人のせいにして
文句を言いながら生きていくのかな
そんな君たちの未来には何が残るの?」
「「「「すいませんでしたああ
行ってきます!!!!」」」」
ななもり。の説得力のある言葉と
長文に危機を覚えたのか
4人はすぐに学校へと走って行った
ななもり。はそんな4人を見て
にっこりと笑って見送る
「はあ…困ったヤツらだなあ」
「ご飯うっま」
玄関から腰に手を当てて呆れる莉犬と
ご飯を食べながら見るきみも
4人を見送っていた
「うん。いや莉犬くんときみくんも行こう」
「「あれ?」」
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赤い果実推し(プロフ) - こんにちは、この作品、すごく面白いです!続編を作って頂きたいです! (2023年3月11日 22時) (レス) @page50 id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
そあら(プロフ) - 5周くらいしちゃった笑 更新ゆっくりでもいいので更新してくれると嬉しいです!!楽しみにしてます!! (2022年2月21日 23時) (レス) id: 8f7096dc9a (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - 璃月さん» 久々の更新です!自分も執筆中に羨ましくなってしまった…。こちらこそ!ありがとうございます! (2021年5月31日 22時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
璃月(プロフ) - 投稿ありがとうございます!きみくん…夜道に気をつけて(そこ変わってくれ) (2021年5月31日 21時) (レス) id: a1b974128e (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - 赤飴('∞')@すといく会!&脳逝農園!さん» コメント遅くなってしまい、本当にごめんなさい…!あら、推しだなんて…めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます! (2021年5月30日 20時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:びた一 | 作成日時:2020年11月21日 21時