黄緑担当です。10

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「3男のさとみくんと4男のころちゃん
2人とも凄く自由人だけど

スクスク育ってくれて俺は嬉しいな」


「兄ちゃんが甘やかすから
こんなヤツらに育ったんだよ！？」


「うんうん
やっぱり楽しいのが1番だよね」


莉犬とななもり。がそんな会話をしていると、
家から爆発音が鳴り響く。

一体何が起きたらこんな風になるのだろうか。


「おはよーーー兄ちゃんたち！！！！」


「「「「「おはよーーー」」」」」


「なんで毎朝部屋爆破してくんの」


この家は毎日朝から爆発するらしい。

他の兄弟たちが平然としているということは
もう慣れてしまったのであろう。


「いや〜なかなか起きれなくてさw」


「そうはならないだろ」


「よーし歯みがこー」


すると、また家から爆発音が鳴り響く。


「わああああ歯磨き粉ふっ飛んだああああああ」


「あれは5男のジェルくん

ちょっとアホの子だけど
元気ならなんでもいいね」


歯磨き粉が吹っ飛ぶレベルではない爆発音だが、
それ以外に爆破理由が分からないので

歯磨き粉が吹っ飛んだ、
ということにしておこう。

他の兄弟たちが爆破しないということは
ジェル限定で爆破してくるということだろう。


「ちょっと、ジェル兄うるさいですよ」


「やべ、るぅとくん」


「今爆発でぼくの部屋の壁も壊れたんですけど
どうしてくれるんですか」


弟という立場なのに、
ジェルの胸ぐらを掴んでキレ気味に話するぅと。


「え…」


「弁償しろや」


「いや、でも俺ら兄弟だし」


震えた声で言うジェルだが、
るぅとには微塵も罪悪感は感じないらしく、

「関係ねえだろ」とガンを飛ばす。


「いや…」


「弁償しろって言ってんだよおおおおおお」


「うわああああああ！！！！」


「あれは6男のるぅとくん

ちょっぴり腹黒だけど
かわいいからなんでもいいね」


ジェルの命が危ないというのに、
ななもり。は笑顔でるぅとの紹介をする。

家の中でジェルの悲鳴が響いたのは
言うまでもない。


「兄ちゃんただいまー！」


「おかえり、きみー
って、またお菓子とか貰ったの！？」


「うん、毎朝ラジオ体操来て偉いねって
おばちゃんやおじちゃんたちから貰った」


ラジオ体操から帰ってきたのか、
明るい笑顔と元気な声で言って

手に抱えているお菓子を莉犬にあげる。


「バナナ！？バナナある！？」


「ころん兄ちゃん！
バナナ……ごめん…これならあるよ」


そこには自分で作るであろう
知育菓子のチョコバナナ。

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