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*


ずっと天井を眺めていると、
今度はピンポーンと

インターホンが鳴った音。

どうせまたアイツなんだろうと耳を塞ぐ。

しかし、ガチャガチャする音も
ドアを叩く音も聞こえない。

不審に思いつつも
モニターで確認する。


「…なーくんと……みんな?」


玄関へ歩いて鍵を開けようとする。

その前に散らばっている封筒を
ポケットに突っ込む。

鍵を開けてドアも開けると、

チェーンを掛けていたことを
忘れて、チェーンを外す。


「みんな揃ってどうしたの?w」


「きみくん今日元気無いなかったから!」


「ちょ、莉犬くん声大きい
取り敢えず中入ろっか」


メンバーを俺の家に入れて

リビングに集まっているメンバーに
お茶の準備をしようと
キッチンへ向かおうとする。


「きみくん」


なーくんがキッチンへ行く俺の腕を掴む。
此処に居ろって事か。

カーペットの上にに座り、
雰囲気がシーンとなっている。

正直言うと空気が重い。

そう思っていると、
突然、子供組が俺に抱き着いてくる。

さとみくんが俺に近付いてきて
頭を撫でてくる。

俺が混乱していると
なーくんがまた

「きみくん」と俺の名前を呼ぶ。


「何?なーくん」


「きみくん」


また名前を呼ばれる。

なーくんの優しい声で名前を呼ばれ、

るぅとくんや莉犬くん、
ころんくんに抱き締められたり、

さとみくんに頭を
撫でられているせいか

不思議と涙が溢れそうになるのを抑える。


「何かあった?」


「ゆっくりでええから
落ち着いて喋って欲しい」


俺と目線を合わせて言う
なーくんとジェルくん。

俺は震えた声で喋ろうと口を開いた。


「最近、誰かに見られたりしてたんだけど…
気のせいかな?って思っていたら

封筒送られるようになったり…
ずっとピンポン鳴らされたり……
TwitterのDMで変なメッセージ送られたり…

警察とかにも相談しようと思ったんだけど
相手されるかなって悩んで……
通報せずにそのまま放置したら

こんなことになって……」


後々から声が細くなるのが分かる。
ヤバい…泣きそう……。


「それってもしかしてリスナーさんかな?」


「……そうだと思う…」


身体が震えていると、

子供組が苦しいくらいに
抱き締めてくれる。

さとみくんも「大丈夫だからな」
と言って頭をポンポンしてくれる。


「………ちょっと俺外出てくるね」


そう言ってなーくんは一人で
外へ向かっていった。

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KOKESI(こけしくん)(プロフ) - びた一さん» (あ…なんかごめん…テヘペロw←キモ) (2020年7月15日 21時) (レス) id: 33ecba25f2 (このIDを非表示/違反報告)
びた一(プロフ) - KOKESI(こけしくん)さん» ありがとう!(´;ω;`)(←何か申し訳ないけどありがとう!) (2020年7月15日 21時) (レス) id: a66b6b444c (このIDを非表示/違反報告)
KOKESI(こけしくん)(プロフ) - びた一さん» そうだね…赤くん…だよね。(全然大丈夫だよ!逆にもっとしていいよ(() (2020年7月15日 17時) (レス) id: 33ecba25f2 (このIDを非表示/違反報告)
びた一(プロフ) - KOKESI(こけしくん)さん» ありがとう(*´ω`*)なるべく無理しない程度に頑張るね!(*^^*)続きってもしかして赤くん…かな?(←疎くてごめんね) (2020年7月15日 17時) (レス) id: a66b6b444c (このIDを非表示/違反報告)
びた一(プロフ) - 月さん» いえいえ!こちらこそ!ご感想ありがとうございます! (2020年7月15日 17時) (レス) id: a66b6b444c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:びた一 x他2人 | 作成日時:2020年7月10日 19時

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