黄緑担当です。

○ ページ7

*


「ごちそうさまでした」


ちゃんと手を合わせて言うなーくん。

俺もちゃんとごちそうさまとか
いただきますは言うけど、

…何て言えば良いんだろ……礼儀正しい。


「あっ、そうだ。
きんちゃんとぎんちゃん元気？」


『元気だよー。なーくんも元気？』


「元気……だけど…どうしたの？w」


『興味本意』


そう言うと「なるほどねw」と

くしゃっとした笑顔で言う。

やることも無くなってきたし、
大きくなったきんちゃんぎんちゃん見せるか。

なーくんの手を引っ張って、
すよすよと泳いでいる二匹の姿。

それを見て癒されてしまう。


「ちゃんとご飯あげた？」


『あげてるよ』


「水槽の掃除とか…」


『こまめにやってる』


「水の入れ換えとか…」


『こまめにやっとるよw』


何だかんだ言ってなーくんも
きんちゃんとぎんちゃん好きだもんね。

俺の返事を見て少し疑ったけど、

やっているならそれで良しと思ったのか
また俺の頭を撫でてくる。

……ていうか俺、何のために

なーくん呼んだんだっけ…？

確かなーくんが休めるように
やろうとしていたんだよ……な？

本来の目的を思い出し、
毛布を寝室から出した。


「ええ？w今日はどしたの、きみくんw」


俺の行動を怪しいとでも思ったのか、
少し笑うなーくんの話を聞き流す。

ちゃんと相槌も打ってるからね！？


「なーくん、今日はもう寝ようか」


「今から？w」


笑っているなーくん。

よく見ると薄いが隈まで出来ている。


「なーくんの日頃の疲れを
俺が取ってあげようと思って…」


同い年の同性にこんな事言う日が
来るなんて思わなかったな…。

それに何か恥ずかしい…

なーくんを見ると少し驚いていたが、

一息吐くと、床に寝転がって
毛布を掛けていた。


「それじゃあ、ちょっと寝ようかな
勿論きみくんと一緒に」


「え？いやいや、良いよ。」


やることがあるし…、と遠慮する。

なーくんを休ませるのが目的なのに
何故俺まで…。


「きみくんも寝れてないんじゃないの？
だから俺と一緒に寝よ？
眠れるように背中ポンポンしようか？」


「背中ポンポンは間に合ってるww」


なーくんが場所を空けてくれたおかげで
俺もそこに入りら、毛布を被る。

成人男性二人が1つの毛布で寝るのか…。

ここまで来たからには寝ようと目をつむる。


「ありがとう。きみくん」


なーくんの優しい声が耳元で聞こえ、
俺は少し笑いながら

「おやすみ」って

なーくんに背を向けて言った。

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