黄緑担当です。

○ ページ34

*


「次はななもりさん！321どうぞ！」


ここでなーくんがやってくれないと
負けてしまう。

そう思い、なーくんを見る。


「かま…かまかま！かま！！
かまそー！！カマ！！カマカマ？！
かまああぁぁ！

な組ぃ〜！！な組ぃ〜！！
なぐな組ぃ〜！」


可愛いといっても違う可愛いってことか？
必死に考える。

なーくんが何をやろうとしているのか
俺は必死に考える。


「まったく歓声がない〜！
というか意味が分からない〜！
これはるぅとの勝利か？！」


「ふっふっふ〜、この程度ですか…？」


るぅと会長が煽ってくる。
そしてなーくんが口を開く。


「あのさぁ、みんな聞いて？
この戦い…おかしくない？」


「おや？」


「生徒会という学生の代表が
調子に乗ってるとかいう曖昧な理由で
生徒に決闘を仕掛けて

挙句の果てに強制的に坊主にするという
反人道的行為を今仕掛けてるんだよ？

これっておかしくない？
人間性疑うよね？

学校のリーダーとは思えない発言

一番坊主にすべきなのは生徒会の
みんなだと思うな」


なーくんの言葉で観客は
今までにない歓声をなーくんに送っている。

全く静かになる気配もない。
流石カリスマキング


「すごい！もう可愛さとか種目関係なく！
圧倒的なカリスマ演説で
歓声が止まらないぞー！

これはカリスマキング！
ななもりの逆転勝利だー！

故に！大人組(＋α)の勝利です！」


まさかの逆転勝利。

取り敢えず髪の毛守れた。
なーくんに感謝しなくちゃ。


「な…なんだと…我々が負けるなんて…」


「あり得ない…」


「ウッキー…」


明らかに落ち込んでいる生徒会メンバー。


「ナイスゲームだったよるぅとくん」


「くそ…！約束通り…
我々は…坊主にする…！」


「いやーるぅとくん、いいよ！
さっきも話したけど

こんなことで坊主にするなんておかしい
俺たちも色々学ぶべきことがあったしね」


「いや！そんなワケにはいかない！坊主にする！」


「私もします！」


「ぼ、ぼくもー！」


「なら俺も！」


「なら俺も！」


なーくんとさとみくんの言葉に
俺は戸惑ってしまう。


「えぇ…じ、じゃあ俺も！」


誰が坊主にするか争ってしまう。

皆でワチャワチャしていると、
救世主が舞い降りた。


「あーじゃあ俺がするわ！」


ジェルくんの言葉に俺含め
ジェルくん以外の皆は

「どうぞどうぞどうぞどうぞ」と譲った。


「え？

なんでだよ」

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