黄緑担当です。 (ページ14)

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「これ…」

渡されたのは白い箱。
疑問に思いつつもきみくんから受け取る。

きみくんの方を見ると
「開けて」と言われ渋々開けて見る。

中を見てみると少し崩れた
イチゴたっぷりのケーキが見える。

「昨日俺が食べたケーキ探してたんだけど
何処の店にも無くて…だから自分で作ったの… ちょっと形崩れてるけど……本当にごめん」

普段のきみくんからは考え付かない
泣きそうな声。

きみくんの指先を見ると火傷の跡がある。

「…良いよ。僕も叩いてごめん…。
今からこのケーキ一緒に食べようか！」

「……！そうだね」

きみくんを家に入れて、
作ってくれたケーキを丁寧に分ける。

「前食べたケーキ思い出して
作ったんだけど…どうかな？」

「待ってwまだ食べてないww」

一口食べてみると、
生クリームとスポンジの甘い味と

イチゴの甘酸っぱい味が口に残る。

「っ！うっま！」

「マジ！？
砂糖とか入れすぎたとか思ったけど
そう言ってくれると嬉しい！」

きみくんも一口食べると
「確かに美味い」と頬張っていた。

きみころんくんと仲直り出来たよ!!

メッセージと共にスタンプが送られる。

良かった…仲直り出来たんだ……。

ななもり良かった…

ななもり限定品買えたんだね!

きみあー…それが売ってなくて…だから自分で作ったよ

あ…自分で作ったんだ……。

でも仲直りできたってことは
上手く作れたってことかな？

ななもり今から俺も行こうかなー?

きみころんくんに聞いてみる

数分待ってみると大丈夫だって
という連絡が来た。

折角だし、他のメンバーも誘って

仲直り祝いってことで
ケーキ買っていこうかな？

――――――――――――

「なーくん…俺さっき食べたケーキ
買ってころんくんに謝る！」

「…え！？やる気になったのは良いけど…大丈夫？」

「大丈夫！もし許してもらえなかったら…
その時考える！」