第二話 初めての本丸と審神者名決め ページ3
長時間電車に揺られ、石見にある政府直轄の施設で何枚かの書類に記入をする。
結果、ようやく 篠塚 桃李が本丸に着いたのは、日がそっくり落ちてからだった。
外の時間に連動して色を変えていく、本丸の偽りの空をぼーっと眺める。
(本当に……本当に、長かった……)
死んだ魚のような目をした 篠塚 桃李の意識を戻したのは、こんのすけだった。
「審神者様！！ 大丈夫ですか！？ ……これから、チュートリアルを受けて頂かねばならないのですが……大丈夫ですか？？」
全然大丈夫じゃない。そうも言えず、疲労困憊の中、口を開いた。
「…………とりあえず」
「？？」
「荷解き……させて下さい」
篠塚 桃李の視線は、大きなトランクに注がれていた。
「……アッハイ。……エート、畏まりました！ ……荷解きを終えたらお呼びください！！」
こんのすけは、何とも言えない顔をして姿を消した。
「……さーて、荷解き……やるとしますかー…」
乾いた笑みを浮かべて、 篠塚 桃李は取り掛かった。
ーーーー
ーーー
ーー
荷解きは、僅か三十分程で終わった。元からそう多く無い荷物だ。自室に充てがわれている部屋の洗面所で、顔を洗う。気合いを入れるため、軽く両頬を叩いた。
「……よし、やるか！」
「審神者様ー！ ようやく終わりましたか！！」
「ひぇあアッ！？！？」
にゅっと、いきなり背後から現れたこんのすけに、思わず悲鳴を上げる。しかしその悲鳴の女子力の低いこと。 篠塚 桃李は、我がことながら何とも言えない気分になった。
「……えーと、審神者様？ とりあえずチュートリアルの前に、審神者名を決めて頂きたいのですが……」
こんのすけが、微妙な雰囲気の中、軌道修正を図った。
「……あー、神様に真名……本名がバレるとよろしく無いんですよね」
うんうん頷きながら、審神者名を考える。暫く視線が虚空を漂う。
「……うん、じゃあ、そうですね。上巳でお願いします」
「はい、畏まりました！ ……では、上巳様、大広間へと向かって下さいますか？？ ……初期刀を選んで頂きたいのです」
篠塚 桃李、否上巳は頷いた。そして、自室から一歩を踏み出した。
この時、上巳を待ち受ける数奇な巡り合わせに彼女は気づくよしも無かった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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清河清明(プロフ) - 鞠璃音さん» コメントありがとうございます！！これからも頑張ります！！ (2016年10月23日 23時) (
レス) id: 4a48ec0504 (このIDを非表示/違反報告)
鞠璃音 - 友人に薦められて読みました！主人公の行動が斜め上で、面白いです。これからも更新頑張って下さい！！ (2016年10月23日 23時) (レス) id: 1bb56d4b39 (このIDを非表示/違反報告)
清河清明(プロフ) - ゆめゆさん» ご指摘ありがとうございます！きっちり修正しました。コメントありがとうございました！！ (2016年10月15日 15時) (レス) id: 4a48ec0504 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめゆ(プロフ) - 隊の名前が間違ってますよ！魚鱗陣に有利なのは逆行陣ですよ！ (2016年10月15日 15時) (レス) id: 31a1160be4 (このIDを非表示/違反報告)
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