21.見つけた！ ページ23
「占ツク……？」
きょとんとする薫。
次の日の月曜の放課後、急いで私は薫の病室に行き、昨日約束したものを持ってきた。
「いやこれパソコン……」
「いいから開いて！」
力なく彼は頷く。
そして私が用意したパソコンを開いてすぐ、彼は画面に釘付けになった。
「これ、すごく面白い……！」
「でしょ？小説に占いに検定にフローチャートにアンケートに日記に……これなら退屈しないわよ」
だって昨日あれから全然眠れなかったもの。こんなサイトがあったなんて、知らなかったわ。
「ありがとうレイさん！」
「いえいえ、私も占ツクを知るきっかけになったし」
彼の目はキラキラしている。
そうよね、本読むこととか、好きだったし……
「あ！」
「どうしたのレイさん？」
「薫、書いてみたら？」
「えっ、何を……」
戸惑う彼。
「だから、小説よ！占ツクで」
「僕が？」
「当たり前じゃない！お話考えるのって、けっこう楽しいし、皆に読んでもらえるのよ」
「でも僕なんかに……」
「絶対書ける！薫なら、占ツク1の作者になれるわ」
確信という確信が、私の言葉にはこもっていた。
「……レイさんにそんなに真剣に言われると、まいっちゃうな」
薫は頭をポリポリ掻く。
「お試しに……挑戦してみようかな」
「よし、じゃあ早速詳しい使い方教えるわね」
「あの、あくまでもお試しだからね！」
薫は少し慌てた様子。
「分かってるわよ、ほら、ここをこうやって……」
私は嬉しかった。薫が占ツクを気に入ってくれて。
それに薫ならきっと、素敵な小説を書くと思っていた。どちらかと言うと、私は薫の書く小説を見てみたかっただけかもしれない。
でもこれが、伝説の始まりになるなんて、その時は知る由もなかったわ……
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーキャラクター
華乃サヤカ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 99人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
諸星夢月☆こみゅ行けません(プロフ) - 水の犬。さん» ありがとうございます！これからも少しずつですが更新していくのでよろしくお願いします(o^−^o) (2016年5月6日 6時) (
レス) id: 222891f609 (このIDを非表示/違反報告)
水の犬。(プロフ) - 初めまして。久しぶりに更新されてて嬉しかったです！ 更新、ゆっくりでもいいので頑張ってください(*･v･*)/ 無理はなさらずに。 (2016年5月5日 22時) (レス) id: 7c0259b150 (このIDを非表示/違反報告)
諸星夢月☆こみゅ行けません(プロフ) - himawariさん» そうなんですか!!嬉しいです！ありがとうございます(o^−^o) (2015年8月18日 21時) (携帯から) (レス) id: 8479091d1e (このIDを非表示/違反報告)
himawari(プロフ) - お誕生日おめでとうございます!!なんと私と誕生日一緒ですね!!びっくりしました!! (2015年8月18日 21時) (レス) id: faa47f7cf4 (このIDを非表示/違反報告)
諸星夢月☆こみゅ行けません(プロフ) - レイ@北欧領さん» ありがとうございます！ (2015年8月17日 19時) (携帯から) (レス) id: 8479091d1e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：諸星夢月 | 作成日時：2015年8月14日 12時
