16.気になるアイツ ページ18
その日の部活終了後、私が運が良かったのか天宮くんと帰れることになったのだ！
「僕、迷惑掛けるかもしれないけど、よろしくね如月さん」
下を向いたまま天宮くんは言った。
「迷惑だなんて！これからは同じ部活の仲間だからさ、遠慮なくいこうよ！それに私のことはAでいいよ」
「そんなあ、悪いよ……」
カイトと違って本当良いヤツ。
「気にしないでよ！ね！」
天宮くんの顔を覗いて言ってみた。
大きな瞳に吸い込まれそうだ。
「じゃあ……僕のこともリクでいいよ。Aさん」
「うん！よろしくねリクくん！」
自分のこと名前で呼ばれるとやっぱドキッとする。
最高の笑顔で言ったつもりだけど、大丈夫かな……？
「ところで、なんで占ツク部に入ろうと思ったの？」
「僕、あんまりクラスになじめなくて、でもその時、カイトくんが仲良くしてくれたんだ……」
リクくんは一つ一つの言葉を噛み締めるようにしゃべる。
「それで？」
「僕、小説書いてみたいって、ちょっと思ってて……そのことをカイトくんに言ったら、占ツク部に入らないかって……」
カイトって、少しは優しいとこあるじゃん。
ちょっとだけ見直したよ。
「そうなんだね」
出来るだけ気持ちよい相づちを打とうと私は努力する。
「僕なんか入っても邪魔者扱いされるじゃないかって思って、しばらく迷ってたんだけど、ちょっと勇気だしてみて……良かったかも」
私にそう言って笑いかけるリクくん。
「邪魔者だなんてクラスの皆も思ってないよ！これから沢山良い小説書こう！」
「うん……優しいんだねAさん」
「私が？」
「Aさんいつも見ててとっても元気だし、沢山友達いるし、僕なんか相手にしないって思ってたんだ。でもね、Aさん僕みたいな人の話も今こうやって聞いてくれるし、嬉しかった」
……何それ。私舞い上がっちゃうよ。
「当たり前じゃん！それより、『僕なんか』って言って自分を下げちゃいけないよ！もっと自信持って！」
「うん……ありがとう」
ちょっとリクくんが笑った気がした。
「あ！リクくんってどんな作品つくるの？」
「そうだなあ、ファンタジーが僕好きだから、冒険ものが書きたい。僕みたいな弱い人でも、頑張ればボスを倒して勇者になれる話」
「うん、いいと思う！」
私は、純粋に彼の小説を読んでみたいと思った。
ラッキーキャラクター
如月ちゃん(夢主)
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諸星夢月(プロフ) - アルゴンさん» ありがとうございます！ (2018年8月11日 14時) (
レス) id: 222891f609 (このIDを非表示/違反報告)
アルゴン - 面白いです！これからも頑張ってください( ＾∀＾) (2018年8月11日 11時) (レス) id: 1a9de2f6b0 (このIDを非表示/違反報告)
諸星夢月☆こみゅ行けません(プロフ) - しぇるんさん» ありがとうございます！テストで更新が滞っていますが、もうすぐ再開するので西園寺さんの活躍にもご期待ください！ (2016年12月4日 9時) (レス) id: acc2a9a5be (このIDを非表示/違反報告)
しぇるん(プロフ) - 面白いです!!そしてヒドインだけど西園寺さん好きですw更新待ってます! (2016年12月4日 9時) (レス) id: ac3cde1086 (このIDを非表示/違反報告)
諸星夢月☆こみゅ行けません(プロフ) - あいさん» ありがとうございます！前からずっと温めていたストーリーなので嬉しいです(o^−^o)色の変え方は私も他の方の配布CSSを借りているだけなので、よく分からないです。「CSS」で検索すると、分かりやすく説明している作品もあるようですが……。お力になれず申し訳ないです (2016年11月22日 17時) (レス) id: acc2a9a5be (このIDを非表示/違反報告)
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