病み上がり ページ13
Aside.
目を開けると、照明の光が瞳に差し込んだ。
光が眩しすぎて目がチカチカする。
なんだかいつもより全身がすっきりした気がする。体も軽いし頭も痛くない。
自分の記憶も見れる……完全復活だな。
そろそろこの場所に疑問を持ち始めたので、だるい体に鞭を打ちむくっと起き上がり背伸びをする。
周りを見渡すと、何かの薬品の整理をしていたらしい硝子が俺に気付いた。
ということは医務室にいるのか。二回目て、貧弱かよ俺の体……
硝「あ、やっと目覚ました……アンタ何日寝てたか分かってる?」
『あぁ…ごめん……って、え?単位が日??そんなに寝てた?』
硝「五日間。病院に受け渡そうかと思ったわ」
そして、硝子はどこかに電話をかけ始めた。
えー五日……五日??ウッソだろお前……五日て。傑は?人殺したりしてないよな?
確かあの双子の任務はまだ先のはず……
眉を寄せて考えこんでいると、バンッ!と大きな音と共に扉が開かれた。
傑「はっ……はぁっ……!良かった、目が覚めたんだね」
なんでそんな焦ってるんだろう。でも、傑が生きてて安心した。
その後すぐに五条も医務室に駆け込んできた。
二人とも全速力で走ってきたらしく、息も切れて肩が上下していた。
悟「傑……っ、おまえ、速いって………っ!」
傑「悟まで着いてくる必要はなかったのに、あの子のことが心配だった?」
悟「はぁ?んなわけねぇだろ!傑が急に走り出すから!」
『…………あの、言い争い始まりましたけど、あの二人どうした?』
そう問うと硝子が「プっ……」と耐えきれなかったように吹き出した。
「あれからずーっと心配してたんだよ、主に夏油が」と硝子が俺にしか聞こえない声で耳打ちしてきた。
驚いたな……いや嬉しいんだけど、そんなに心配される要素あった?
しばらく言い争いをしていた二人は、結託したように頷いて俺のとこまで近づいてきた。
悟「はい、質問タイムね。オマエ、名前は?」
『え?あー、漆月Aだけど……』
傑「Aね。Aは呪術師なの?」
『そういう力は持ってるみたいだけど、呪霊を祓ったことはない』
急に始まった質問タイム。そりゃいっぱいあるわな、質問タイムはそう簡単に終わらなかった。
何で呪霊操術が使えるの、とか。
何で空から降ってきた、とか。それは俺も初耳。
未来から来たことがバレそうな質問は適当に誤魔化した。
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スランプです。
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こなた(プロフ) - 望さん» ハァア……ッ!!!!とても熱烈なコメントありがとうございます〜!書く時の励みになります……早くお話をお届けできるよう頑張りますね!! (2021年5月5日 10時) (レス) id: 8db0300427 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - 夢主くんの夏油傑しか勝たんとまでは行かないけど……全部引っくるめてサマーオイルが好き!!!!アッ…ニセハオコトワリデス!!!! (2021年5月4日 10時) (レス) id: 64f1bce536 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - あ…ヤバ…気付かないで何周かしてた…(汗)面白さは初見と変わらん…だと!? (2021年5月4日 10時) (レス) id: 64f1bce536 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - 文章の流れとか!キャラ同士の会話とか!ストーリーの流れが大好きです!!!自分の好みにどストライクです!!!毎日見ていられます!!!本当にそれくらい好きです!!!!!!!!!! (2021年5月4日 6時) (レス) id: 64f1bce536 (このIDを非表示/違反報告)
こなた(プロフ) - 憑喪姫さん» あ設定のところこなたになってましたよね、すみません。名前は固定じゃないので安心してください。教えてくれてありがとうございました! (2021年3月24日 18時) (レス) id: 8db0300427 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こなた | 作成日時:2021年1月25日 7時