ボーダーでピンチ！ ページ3
上から下に落ちる感覚がする。あぁ、私は死ぬのかと思ったのは実は意外と後で、まだ生きてるんじゃないかと思った。だって痛みを全く感じないのだ。
主「へぼっ！」
地面に落ちたのかドスッと音がした。恐る恐る目を開けると、知らない街が広がっていた。
主「ここ、秋葉原じゃない・・？」
可笑しい、私はバスに乗ってて事故にあってた筈だ。
主「って事は地獄・・？」
しかし荷物はちゃんとあるのだ、そんな優しい地獄もあるのか。私はキャリーバッグを確認した。
主「えっと、アルバムは・・あった！衣装も汚れてない！CDも無事・・とりあえず誰かに道を聞いて、秋葉原に・・」
私は辺りを見渡すが。
だ れ も い な い。
主「人の気配すらしないって、ここが廃墟って所？静かだな・・」
良く見ると、家があるのだが半壊している物ばかりで、人間が住んでない事は流石に丸わかりだった。
主「どっちに行けば良いんだろう・・・・」
思わず、溜め息がもれる。
主「大丈夫、帰らなきゃ。皆のお見送りするって約束したから」
私は真っ直ぐ道を進もうと1歩足を出す。何かが飛んできて、すると目の前が一瞬で更地になった。
「人型ネイバー、女の子じゃん！どうすんの太刀川さん」
私はハッとして声の方を見る。人居るじゃん！
「あー、見るからに弱そうだなって・・観光か？あいつキャリーバッグ持ってるぞ」
「そうじゃないって！ほら、目ぇ点にしてこっち見てるよ！何があったんですかと言わんばかりに！！○ーミンみたいだな・・」
「ま、連行するだけするかって・・あっちの方から来たぞ。何かムー○ンみたいだな」
私は走ってその人達の所に向かう。
主「あの、すみません、秋葉原どこですか！？」
私は勢い良く尋ねる。お、おうと苦笑いされた。
「よぉ、ムーミ○。ここは三門市だぞ？秋葉原ってどこだ？」
「東京ですよ、太刀川さん。三門市からは結構離れてるけど・・ちょっ、お前！？」
私は走って元いた方向に進む。結構離れてるってどのぐらいか分かんないけど、行かなくちゃ。
「おいっ、こら待て！アステロイド！」
主「うわっ！？」
何か弾が飛んできて、爆風で私は前に押し出される。
「避けられてるじゃん出水」
「てかアンタも見てないで・・って太刀川さん！？」
すると、いきなり後ろに衝撃が走ってきて制服が破れる音がした。
「太刀川さん、旋空とか容赦ねぇな」
その言葉を最後に意識を失った。
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作者名：今が最高！！だと思うじゃん？ | 作成日時：2018年4月1日 1時
