となりのムスッとくん。３

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真夏の太陽が燦々と照り付ける砂浜。
キラキラと輝く海に足をつける。


「冷た〜い！」


それに、今回は本物！

この間夢に見たよりも海はキラキラと輝いていて、海水も直接肌にひんやりとする。
やっぱり、本物が1番だよー！



「海やー！」

永瀬くんは、隣にトコトコとやって来て
目をキラキラさせながら大きな声で言う。

行きの電車から、海に着くまでも、何時もより楽しそうな永瀬くんを見ているとこっちまで笑顔になってしまう。

それに、水着姿も……かっこいい！

さっきから胸がずっとドキドキして仕方ない。
…好きな人と海にこられるなんて、夢みたい！

思わず目の前の海にダイブしちゃいたくなるくらい！どうしようもなくドキドキして心がもぞもぞする…！あー、幸せ！



「最高やな〜！花凛ちゃんもおいで！」

「私は見てるよ。」

早速海に入って、笑顔で花凛ちゃんを呼ぶ紫耀と遠慮がちにそう言う花凛ちゃん。



そして、

「きゃー！テンションあがる！」

「七瀬、危ないから俺から離れんなよ」


今日も仲良しな、七瀬と顕嵐くん。

七瀬に海のことを話したら、
「顕嵐くんもAもいるなら私も行くー！」
って、一緒に来ることになって……





「俺のこと忘れてない！？！」

「……うるさ」

「ほんと、春人の言う通り。優太うるさい」



そして、優太と春人。
春人は優太が無理矢理連れて来たらしいけど…

ていうか！！私は優太(と顕嵐くん)と一緒に行動するつもりなんてなかったのに…！

「何でさり気無く家から海までずっと一緒なのよ！？」

「別に！？！たまたま？！」

「何で半ギレなの…」



最初は、永瀬くんや紫耀の姿を見て
“男がいる！？”なんてショックを受けてた優太だけど、今はもう春人も含めすっかり男の子達と仲良くなっている。




それでも、一応、永瀬くんには事前に話しておいたけど申し訳ない。折角誘ってくれたのに勝手に人数増やしちゃって………。




申し訳なく思いながら永瀬くんの方を見ると、

「人数多い方が楽しいし、ええやん」
優しく微笑んで、そう言ってくれた。


……やっぱり、永瀬くんって優しい。
こんなうるさい人ついてきちゃったのに。
心が広くて、かっこいいな〜………




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