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天使の力 ページ42

え……?

私は、若武の言葉の意味が分からなかった。



天使……って、私が?

でも、私は天使じゃないよ。


前世は天使だったみたいだけど、ね。





私が首を傾げていると、翼が言った。

「アーヤ、背中見て!」



翼の慌てる大声に少しビビりながらも、私は自分の背中を頑張って見る。

自分の背中って見るの大変だよね。




そんなことを考えていた瞬間、私は驚愕した。

だって、私の背中には、白い翼……そう天使の羽が生えていたから。




な、なにこれ!?

これが前世の私の姿だったりするのかな。



驚きもあったが、何より嬉しかった。


自分の中に眠っている、昔の母を感じることが出来て。

悪魔になった時も、昔の父を感じることが出来たし、ね。





私は自分の天使の羽を見ながら、包みこむような温もりを感じた。


これが母の体温。
これが家族の優しさ。



私は涙を堪えては、昔を考えた。



前世の記憶は、今の私にはほとんど残っていない。

でも、どれほど私の家族が優しかったのかは、分かる。




この温もりで、この愛で。




私は温かさを胸に、寝ている翔に近づき、地面に座った。

「翔、起きてよ。もう寝坊だよ?」


私はただ優しく微笑んだ。

そして、翔の額を優しく撫でる。




翔、まだ一緒に過ごそう。

先にいくのはダメだよ。



そんな私を惨めに思ったか、上杉君は俯きながら言った。

ひとつひとつの言葉を噛みしめるように。


「砂原は……もう居ない。」



上杉君の言葉に心臓を槍で刺されたような感覚に陥った。

でも、私は笑う。



「何言ってるの、翔はまだ居るよ。」



そう、まだ翔は生きてる。

魂が体から出ていっただけ。




私は目をつぶって、砂原の額の上に掌を置いた。

「回復魔法……癒しの温もり。」




お願い、成功して。

私にはこれしか出来ることがないの。




回復魔法はあくまで、体力などを回復するだけであり、人を生き返らせる力はない。



でも、私はそれを覆したいと思う。





絶対に翔を助けるんだから。



*************************

天使アーヤ



アーヤ可愛いですね、はい(真顔)

こんな子が近くにいたら、私が告っちゃいますy((殴


悪魔より天使のアーヤの方が個人的に好きですが、
悪魔のアーヤに罵られたいッ!←ドMじゃないよ(((



こちら、天使ちゃんメーカーDECO様から!

緑の優しい光→←闇から光へ



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あき@草売り大魔王(プロフ) - 未胡成さん» ありがとうございます!そう言っていただけてとてもうれしいです!今までこの作品を見守ってくださってありがとうございました! (2020年4月9日 7時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
未胡成(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても面白かったです! (2020年4月8日 23時) (レス) id: 1aec104bc7 (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - 彗さん» ハンドパワーだ← 少なくとも頑張れ!(( 根性だー(棒) (2020年4月8日 21時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あき@草売り大魔王さん» 書く気が出るほどの事起こんないかな← (2020年4月8日 21時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - 彗さん» 書く気を出すんだ!ファイト〜!← (2020年4月8日 16時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あき@草売り大魔王 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp  
作成日時:2019年6月29日 19時

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