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過去の悲劇 ページ29

立花「か、翔……。何があったの?生まれ変わる前の私に。」

恐る恐る聞いてみる。

翔は怖い表情を一切変えずに、話し出した。

砂原「戦争がまた起きたんだ……。」

そのことを聞いた瞬間、息ができなくなった。

え……?

嘘でしょ?

だって、生まれ変わる前の私の親が止めてくれたんでしょ?

なんで、また戦争なんかが始まってしまうの……?


砂原「昔の彩の親が、なんとか戦争を止めていただけで、戦争が完璧に止まったわけではなかった。

  だから、女神と魔王が居なくなったことを良いことに、天使と悪魔は、戦争を復活させた。

  その戦争に参加しないものは、ころされる。

  だから、戦争が嫌な奴も参加するしかなかった。

  彩と俺はそのとき、離れ離れになったんだ。

  だって、彩はほとんど母親の血を引いた、天使。

  俺は、彩には黙っていたが、悪魔だったから。」


え……?

翔って悪魔の血を引いていたの……?

つまり、私と翔は天使と悪魔で、敵同士。

互いに傷つけ合うの?

嫌だよ……。そんなの……。

どうして……?

どうして、運命は不幸に導いていくの……?

誰も傷つけたくないのに。

誰も傷ついてほしくないのに。

立花「昔の私だから、もうどうしようもないだろうけど、私、翔と戦いたくない。」

そう言ったら、翔はニヤッと笑った。

砂原「当たり前。俺と彩は戦争に参加するわけないだろ?」

え?どういうこと?


砂原「俺と彩は、戦争に参加しなかった。

  誰も傷つけたくないから。

  そして、俺たちはその真逆を行き、戦争を止めることにした。

  その時の俺と彩はまだ子供。

  でも、魔力は大人より少し多かった。

  だから、命をかけてでも止めようとしたんだ。」


私は少し笑った。

だって、昔の私と今の私の考えが全く一緒だったもの。

なぜか、嬉しかったんだ。


砂原「俺と彩は、魔力を使って、戦争を止めた。

  でも、そう上手くはいかない。

  新たな魔王が出てきた。

  簡単に言うと、立場的に、次期魔王。

  魔王が居なくなったから、次の魔王が出てきた。

  そいつは、かなり強かった。

  俺と彩で、相手してもギリギリ耐えれるって感じだ。

  そのとき、直感で思ったことがある。

  それは、俺と彩では敵わない。」


そんなに強かったの?

でも、ここで諦めたら……。


砂原「だから、俺と彩は禁断の魔法を使ったんだ……。」

禁断の魔法→←彩の正体と翔の正体



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あき@草売り大魔王(プロフ) - 未胡成さん» ありがとうございます!そう言っていただけてとてもうれしいです!今までこの作品を見守ってくださってありがとうございました! (2020年4月9日 7時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
未胡成(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても面白かったです! (2020年4月8日 23時) (レス) id: 1aec104bc7 (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - 彗さん» ハンドパワーだ← 少なくとも頑張れ!(( 根性だー(棒) (2020年4月8日 21時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あき@草売り大魔王さん» 書く気が出るほどの事起こんないかな← (2020年4月8日 21時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - 彗さん» 書く気を出すんだ!ファイト〜!← (2020年4月8日 16時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あき@草売り大魔王 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp  
作成日時:2019年6月29日 19時

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