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「……はぁぁ！？」
驚いた勢いで立ち上がったせいで、座っていた椅子がガタガタっと音を立てて倒れた。尚もにやにやしている夕子さんと「正直に白状しなよ。」と肩を組んできたミコトさん。助けを求めて六郎さんのほうを見れば、いつの間にか居なくなっていて、代わりに系さんが所長室から六郎さんに引っ張られてオフィスを出て行った。その時、こちらに向けてぐっと親指を立てていった六郎さん。何が起こっているのかわからない。
「え、ちょ、今何が起きてるんですか…？」
「まぁまぁ、中堂さんのことは気にしないで。とりあえず座りなよ。」
「はい…じゃなくて！なんなんですか急に！」
「こっちが聞きたいわ！ねぇ！？」
「うん。」
顔を見合わせてうんうん頷く2人に、更にわけが分からなくなる。突然、どうして私達が付き合ってるということになったのか。…そりゃ、出来ることなら付き合いたいけど。うぅん？と唸っていると、夕子さんが真剣な顔で言った。
「Aちゃん。」
「何ですか？」
「告白、しないの？」
「……告白したって、迷惑でしょう？」
できるもんならしたいですけどね。へら、と笑ってそう言えば哀しそうに眉を下げた2人。そんな顔をしないでほしい。膝の上でぎゅっと拳を握りしめていると「ちょっと、Aちゃん。」と夕子さんが沈黙を破った。
「私達、前になんて言った？」
「へ…？あ…」
あの火災の時の打ち上げを思い出した。
『だいじょーぶ、私らがついてる。』
『いろいろあるけど、諦めないで。ね？』
パッと顔を上げると、優しく微笑むミコトさんと夕子さん。その笑顔に、涙がこみ上げてきて必死に堪えながら言った。
「気持ち、伝えていいんですか？」
「当たり前じゃん。」
「告白して、いいんですか？」
「ダメな理由を教えて欲しいよ。」
「…系さんのこと、好きでいていいんですか…？」
さらに拳を強く握って聞けば、2人はとびっきりの笑顔で
「「もっちろん！」」
と頷いた。
つられて笑うと、目尻に溜まっていた涙が1つ、2つと零れた。それを見て驚いた2人だが、すぐに困ったように笑った。何故なら、私も笑っていたから。
「うん、笑ってる方可愛いよ。」
「ミコトさん、イケメンですね…」
「惚れるわ…」
「惚れていいよ？」
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月影(プロフ) - たこさん» ありがとうございます！再更新に向けて頑張ります！ (2018年8月16日 22時) (
レス) id: 23e17ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
たこ - とても楽しく読ませてもらいました！私もアンナチュラル好きだったので、この小説を見つけられてとても嬉しいです！続きがとても気になるので、再更新待ってます！がんばってください！長文失礼しました。 (2018年8月15日 22時) (レス) id: ca9d716e46 (このIDを非表示/違反報告)
月影(プロフ) - はらさん» ご指摘ありがとうございます！！！忘れてしまうので指摘してくれる方がいるのとても嬉しいです！ (2018年5月10日 18時) (レス) id: 831fe892d1 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年5月10日 17時) (レス) id: 9f3c62d37e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トマトご飯 | 作成日時：2018年5月10日 16時
