66 ビデオカメラ ページ30
.
伊「もし、ハムちゃん、豊や隊長に何かあったら。
Aちゃんに何かあったら。俺は許さない。
"絶対に許さない" 」
ハムちゃんを下ろした後、伊吹さんはそう言った。
志「俺も許さない」
伊吹さんが言った言葉は、
ガマさんが捕まった時に言った言葉だ。
"絶対に許さない"。
ガマさんのこの言葉には、
"警察を辞めてでも"という意味が込められていた。
それは嫌だ。
私は、伊吹さんと志摩さんに
警察を辞めてでも助けてほしいだなんて思ってない。
そうならないためには
私がもっと、しっかりしなくちゃ。
自分の身は自分で護れるように。
頼ってばかりじゃいられない。
貴「そうなる前に、エトリも成川も
必ず捕まえましょう!」
そうだな、と言って志摩さんが車を出そうとしたが、
それを伊吹さんが止めた。
伊「志摩ちゃん、ちょっと待って」
………
REC「…ふぅ」
志「…おい警察だ。此処で何をしている。」
伊「…あ〜!
志摩ちゃんこの人、特派員RECじゃん!」
あれやってよー!と、はしゃぐ伊吹さん。
REC「あぁ…REC the CHECK…?」
伊「じゃねーんだよばーか、これ再生ボタンどこ?」
ビデオカメラを取り上げ
撮影内容を確認しようとする伊吹さん。
REC「公権力の濫用です!」
まずい。
これを理由に、またくだらん動画を上げられては
たまったもんじゃない。
貴「伊吹さん返しましょう、」
伊「え〜、?」
志「…返してやれ、伊吹」
伊「… 児島 弓快?」
超イカツい名前じゃ〜ん!と、伊吹さん。
貴「ご協力ありがとうございます」
確認のために見せてもらった身分証明書を返す。
志「動画を上げるのは構いませんが、
盗撮や虚偽の動画を広めるのは違法です。
…気をつけて下さい。」
伊「気をつけろよっ」
ねぇ〜やっぱ動画確認した方が良かったってぇ。
てかなんであんな所にいたんだ?怪しすぎじゃね?
なんて言う伊吹さんをなだめながら、
3人でメロンパン号に帰る。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
REC「…誰だっけなぁ、。
……!あぁ〜!」
587人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さみょん | 作成日時:2020年9月29日 8時