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FLOOR26@F ページ26

北山が俺の事好きなんてまだ信じられない。
だって俺男だよ？

それに何回も女の子とイチャイチャしてたじゃん。


だってあの時
いや！でもさ
だってだって


否定の言葉ばかり出てきては

全部冷静に返される、、。

北山の答えた言葉が今の現実を確かなものにする。




K『わかったからさ、とりあえず何か着ない？』

長く続いていた言い合いが終わる

我に返ると2人とも裸で抱き合っていて
身体は汗でべちょべちょ

てか抱きしめられた力が強すぎて動けないんですけど、、、

今までの行為を思い出して恥ずかしくてたまらない。

服を着てソファに座る。
目の前に立つ北山がしゃがみ、俺の顔を覗き込む。

恥ずかしくて顔が熱い。
目を逸らすと俺の視界に入り込んでくる


K『ねぇ、藤ヶ谷。

俺ね、本当に藤ヶ谷が好き。

今までごめんね？情けないけどお前の事になると余裕なくなんの。

好き。ねぇ聞いてる？好きだよ藤ヶ谷。』


何度も何度も降ってくる愛の言葉が
俺を包み込む。

F『俺も。』


好き。
言いたいけど言うと心臓が爆発しそう。


K『好き？』

F『うん。。。』






北山の顔がどんどん近付いてきて

目を閉じる。









あ、れ？









至近距離で俺を見ている北山はさっきまでの優しい顔ではなく雄のような目をしていた



俺は

そんな北山の挑発に


まんまと

のるんだ。


目を閉じて北山の唇を甘噛みして
誘うように、俺が欲しくなるように
中には入らないもどかしいキスをする。



こっちにおいで

俺が欲しくてたまらないでしょ？


艶っぽく艶めかしく
手招きする


俺にはまって音をたてて沈んでしまえ









K『藤ヶ谷、好き』

一瞬離れた唇から聞こえてきた言葉に沈んでしまったのは俺だった。









駆け引きばっかで
長くすれ違って
傷つけあった分



こんなにも幸せな気持ちになるのかもしれない。


これからは
堂々と本当の君を
俺だけに見せつけて。









F『好き、みつ。』




end

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