CLUB

FLOOR15@F ページ15

もしかしたら、今日もあそこにいるかもしれない。
そんなふわふわした感情が気分を良くさせる。


わたるを誘い
北山がいるであろう場所に向かう。









どこだ？
北山の事だから、まずはお酒買うはず。

今日もやたらめり込んでたからなぁー




キョロキョロと目を動かす。
愛しい人を探すのに忙しい。









見つけた。









探していた愛しい人なのに、俺の目はいつのまにか真っ黒な床をうつしていた。



そんなに好きだったんだ。
意地悪してごめん。
困らせてごめん。




こんな気持ち、もう何度目だろう。









Y『太輔？どしたの？』

F『なんでもなあい！』

Y『俺まだお酒飲みたいんだけど、太輔は？』

F『わたが飲むなら飲む〜』

Y『じゃあ買いに行くか、』

あっちには行きたくない。
行けないよ...。


F『御手洗い行ってくるから飲み物お願いしていい？』

Y『りょーかいっ。何がいい？』

F『わたと同じの！』





いつも通りだった？
気付かれてない？









見なきゃいいのに
俺の目は本能のままに
北山を捕らえる。









人が溢れかえるこのフロアで
俺の視界には北山しかうつらないんだ。









女の子と離れて歩き出す北山をわたが追いかけて話しかけた。









それを抜け殻のように見ていた時


男1『ねぇ、1人？ですか？』

知らない男の人が声をかけてきた。

F『いや、違います。』

急に話しかけられてびっくりした。

男1『あ、すみません。

急に声かけちゃって。綺麗な人だなと、、、そのー思ってー。』


え？俺男なんだけど。
綺麗て(笑)


F『俺、男です。』

って言うとその人は
すごく無邪気な笑顔を見せた。
子どもみたいな笑顔。


男1『ははっ。分かってますよ〜(笑)
見りゃわかりますって！



、、、あれ、、ですか？あのぉ初対面で失礼ですけど、、、もしかして

天然ですか？』


なんて少しからかうように言われたから
ムキになって


F『違います！！！！』

真剣に言ったのに
そんな俺を見てまたくしゃっと笑う。

なんなんだろこの人。
ペース乱されるわー。

でもなんか、可愛い人だなぁ。
背は同じくらいだけど筋肉質でなんか、、、でかい。年下かな？
大学生くらいか？

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