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こんなところから一刻も早く逃げ出したいため、黒服の一人でも、仲良くしてくれる佳音ちゃん、それと抜け出したいと考えていた少数の黒服と一緒に脱走計画を立てた。
念入りに計画を立て、とうとう脱走する日の夜になった。
みんな緊張している。心臓の音がうるさいくらいだから。
そりゃあ、勿論緊張するよね。
ポートマフィアの掟、それは三つある。
1、首領の命令には絶対に従うこと
2、組織を裏切らないこと
3、受けた攻撃はそれ以上にして返すこと
だから、重要度として二つ目を裏切るんだから。
A 『佳音ちゃん、行こう。』
佳音 「うん。行こっか、A。」
出発地点は佳音ちゃんの、四階にある部屋の前。
作戦実行で二階まで下りて、脱出を試みる。今日はやけに黒服が少ない。静かだし。不思議に思いながら、階段で一階まで下りた。玄関が見えると思ったのに、
太宰 「待っていたよ、A。」
中也 「此処から逃げようとするなんて、大した度胸じゃねぇか、A。」
紅葉 「鏡花は逃がしたが、此処から逃がしたりはせぬ。」
嗚呼、やっぱり待っていましたか、兄ちゃん、中也、紅葉姐さん。ボクの為だけに。
A 『気付いてたの?兄ちゃん。今日、ボク達が逃げることに。』
太宰 「ああ、計画を立て始めていた、今日からちょうど一か月ほど前から。」
そんなに早くから、か。来る予想はあったけど。
佳音 「太宰幹部、私たちはポートマフィアを抜けます。其処をどいてください。」
佳音ちゃんの心臓の音が大きくなっている。
強気な佳音ちゃんがいてよかった。
そう思ったつかの間、ボクの耳にコツコツと、悪魔の足音が聞こえてきた気がする。
紅葉 「だ、そうじゃ。首領?」
森さんが階段から降りてくる。やっぱり、あなたもこの作戦に協力していたんですか。
鴎外 「ポートマフィアを抜けることは許さない。特に、A君はね。と、いうわけでA君以外は殺しても構わないよ。」
直後、ドドドッという音が聞こえた。鼓膜が破れそう。
黒服たちの腕は確かだ。ボクにはかすり傷など一つもつかないが、周りの人は悲鳴を上げて倒れていく。
若し、ボクに異能力というものがあったのなら、此処にいる人たちを救えたのかな。
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「 」 - お判りいただけてうれしいです。そうなんです、ところどころに歌詞が入っていたり、歌詞に似た言葉が入っていたり...。暇があったなら探してみるのもいいかもしれません。 (2019年12月11日 15時) (レス) id: 43b82fbd6e (このIDを非表示/違反報告)
しり - 誰かの心臓になれたなら、ですよね!歌詞が入ってます! (2019年12月11日 1時) (レス) id: b21ae34836 (このIDを非表示/違反報告)
「 」 - まゆさん» コメントをいただき、ありがとうございます。時間があまり無いので、更新が遅いですが、出来る限り頑張っていきます。 (2019年10月7日 0時) (レス) id: d2a4aee116 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年9月27日 13時) (レス) id: b085d94187 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年8月14日 12時