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「うーん、決め手に欠ける」
「………凄いな、殆ど隙がなかった」
「結構攻めたと思ったんだけど、やっぱり轟くん強いね」
タイムアップを告げられたAは、色々と考えながら個性を使ったため、頭の使いすぎでフラッと地面に座り込んでしまう。
轟もリボンの猛攻撃を逃げていたからか、膝を地面に付けていた。
「轟くん、吉澤くん、お疲れ様！」
「凄かった……！準決勝の時よりも2人とも強くなっていたね！」
「吉澤さん！ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかな！！！」
「大丈夫、何かな」
そこに3人が近づいてくる。特に緑谷は何かノートのものを持ちながらキラキラと目を輝かせてAの所に来た。
Aの個性は色んなことができるから、気になることも結構あるだろうなと、Aは自己分析をしつつ緑谷に向かい合う。
「あの白とかのカラフルなやつは、騎馬戦で見せた黒っぽい手のようなものを変えたものであってる？」
「うん、色を変えて、形を細長い長方形に変えたんだ。太さとかなら変えられるから別に手の形でなくてもいいかと思って」
「なるほど、自在に大きさを変えることができるのか」
そう呟いたかと思えば、緑谷はブツブツと言いながら何かをノートに書いていく。久しぶりに見たな、緑谷のオタクモード。
「…….なぁ、吉澤。あの白いのは、何かお前の特別なのか？」
「特別？」
「あぁ。吉澤が個性で出すのは、炎とか水とか……現実にあるものがほとんどだ。それは『イメージ』しやすいからだろ？」
「なー、なるほどね」
炎、水、木、氷、槍……
こういったものは、確かに想像しやすい。だからこそ正確にAが再現出来るのもある。
だけど、リボンだけは違う。それはAにしか想像出来ず、再現もAにしかできないもの。
現実に存在しないそれを、炎などの現実にあるものと同じくらいのクオリティで幻覚として使用出来るのは、何故か。
……….言葉にするのが難しいな。なんて言えば伝わるだろうか。
「……なんだろう、私にとっての幻覚の『原点』のようなものなんだよね」
「原点…？」
「私が初めて幻覚の個性を使って出したのが、あの黒い手なんだよ」
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鬼龍炎(プロフ) - 続き楽しみにしてます！展開が楽しみです！ (2020年11月12日 1時) (
レス) id: 7c87da37ca (このIDを非表示/違反報告)
マキャベリ - 楽しみにしてます！面白かったです！ (2020年11月2日 14時) (レス) id: 303ab2eb20 (このIDを非表示/違反報告)
nightmare - 見てて、楽しかったです。これからも更新を楽しみに待ってます！ (2020年10月31日 23時) (レス) id: 97bb721bbe (このIDを非表示/違反報告)
ママリりすす(プロフ) - ありがとうございました (2020年10月24日 1時) (レス) id: ec99ffd70c (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - 展開面白かったです！これからも更新楽しみに待ってます！！ (2020年10月19日 18時) (レス) id: 0a962740d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち | 作成日時：2020年10月19日 12時
