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『おおおおー！！！ここで轟と吉澤、仲良く同じ出入口から走ってやってきたぁ！！！一体何をしていたんだ？』
『何してたんだアイツら』
相澤先生の呆れた声が心に刺さる。A組からも「何してたんだよ？！」「時間をしっかり守ろらないとダメじゃないか！！！」「おのれ轟ィ……吉澤と2人で一体何を……」と言った声が聞こえる。
ちなみに最後のは峰田だった。隣で上鳴も何か叫んでいるが、スルーさせてもらう。
男女2人で手を繋ぎながら(腕を掴まれていただけだが)入ってきたせいか、遅れてきたというのにブーイングのひとつもない。むしろ大盛りあがりしている。
……怖くてエンデヴァーがいた方向は見ないようにした。
審判のミッドナイトから少しだけ小言を言われたあと、「無事でよかった」と2人揃って頭を撫でられてしまった。
そしてようやく、指定位置にスタンバイをする。
『大変お待たせいたしました！いよいよ準決勝、第1試合！対戦カードは仲良く入場してきたこの2人！！！
予選から好成績を出し続けるエリート、轟焦凍！！！
対！
どの試合もほぼその場を動かないで瞬殺、吉澤A！！！』
改めてAは轟と向き合う。
バッチリと視線が合い、思わず口角が上がってしまう。
……轟の中で何があったのか、イマイチ分からないが、どうやら本気で戦ってくれるらしい。
氷結だけではなく炎も出してくるとなると、格段に相手をするのが難しくなる。
それなのに、それ以上に嬉しくて仕方がなかった。
『スタート！！！』
プレゼント･マイクによるスタートの合図と共に、轟が右足から氷結を繰り出した。
どの試合でも轟は初手に大掛かりな氷結を出していたので、予想通りだ。
Aの身長の倍はあるそれを両手を使って止める。勿論個性を使ってだ。
『止めたァ！！！』と実況と共に観客席が盛り上がるのを感じながら、Aはにやりと笑いながら両手を上に挙げた。
「Welcome to my Wonderland！！！！！」
さあ、ショータイムはここからだ！
Aが声を上げたのと同時に、目の前の氷結が粉々に砕け、空中に舞う。
そこから光が溢れてきて、このスタジアムを覆った。
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さくらもち(プロフ) - 夢桜さん» 感想ありがとうございます。体育祭での準決勝は、何度も頭の中でシュミレーションしながら文を考えたので、そう言っていただけて本当に嬉しいです！お気に入りもありがとうございます！ (2020年10月19日 12時) (
レス) id: ab0ed3cc07 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ご感想失礼します。吉澤ちゃんが轟戦でWonderlandと叫んだ瞬間と、その個性の威力にとても驚きました！！戦闘シーンも分かりやすくそんな模写が頭を過ぎって凄い凄いと語彙力が飛んでしまいました……！お気に入り失礼します。これからも無理せず頑張ってください！！ (2020年10月18日 10時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち | 作成日時：2020年10月14日 7時
