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もし、Aが将来プロヒーローになったら、『レーヴの娘』として見られることも沢山あるのだろう。
お前はヴィランの娘だから、プロヒーローとして信用出来る訳が無い。そういう人もいるだろう。
でもあくまで、AはAでしかない。たしかに母親に訓練させられて、影響が全くない訳では無いが、自分の意思でひとまず雄英高校のヒーロー科にやってきた。
そしてこれから歩む人生に、母親は関係ない。Aは自分自身で決めて、人生を歩くのだ。
決して、『オールマイトを超える最高傑作』の為の踏み台となんて、ならない。
「次の試合は、誰のためでもない。吉澤Aが自分のために、轟焦凍と対戦する。それ以外に深い意味はありません。なので、踏み台とはなれません。ご了承ください……これで失礼します」
言いたいことを言い切ったAは、エンデヴァーの言葉も聞かずにその場を後にした。
もう腹が立って仕方がないというのもあったが……エンデヴァー相手に醜態を晒す結果となったら終わりだと判断して、冷静な部分が残っているうちに戦略的撤退を選んだ。
「………はぁ、疲れた。休憩時間もう終わるじゃん……」
Aに当てられた控え室はもう少し遠い。これじゃ待機するほどの時間もないなと思いつつAは廊下を曲がった。
「………」
「………」
「………ごめん、うるさかったよね」
「いや……」
そうだった、ここすぐ近くに轟側の控え室があるんだった。そりゃあ嫌悪している父親とクラスメイトが何か話していたら気になるよね……
だがまさかこんなところで会うとは思ってもなかった。
最っ高に気まずい。
さてどうしようかと思ったのだが、それよりも先に轟に腕の裾を掴まれて、そのまま轟側の控え室を指さされる。
入れって事だろうか…？
ひとまず頷くと、そのまま裾を引っ張られて控え室の中にお邪魔した。
「……………わりぃ、聞いちゃいけねぇ話題だったな……」
「え？あー……そっか、知られちゃったか……」
「吉澤、その………悪かった、本当に………」
「いやいや、あんな所で話してた私が悪いから、轟くんは気にしないで！むしろこちらこそ家庭事情聞いてしまって申し訳ないというか」
「あれはクソ親父が勝手に話したんだから、吉澤は悪くねぇだろ」
いや、昼休みに盗み聞きした事についても……とは、流石に言うことが出来なかった。
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さくらもち(プロフ) - 夢桜さん» 感想ありがとうございます。体育祭での準決勝は、何度も頭の中でシュミレーションしながら文を考えたので、そう言っていただけて本当に嬉しいです！お気に入りもありがとうございます！ (2020年10月19日 12時) (
レス) id: ab0ed3cc07 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ご感想失礼します。吉澤ちゃんが轟戦でWonderlandと叫んだ瞬間と、その個性の威力にとても驚きました！！戦闘シーンも分かりやすくそんな模写が頭を過ぎって凄い凄いと語彙力が飛んでしまいました……！お気に入り失礼します。これからも無理せず頑張ってください！！ (2020年10月18日 10時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち | 作成日時：2020年10月14日 7時
