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幾度か遠距離氷結攻撃を打ち消した緑谷に向かって、轟が緑谷に近付く。接近戦にでも持ち込もうとしているのだろうか。
それに対して緑谷は、指だけではなく両腕までボロボロに壊れながらも、轟を近づけさせないようにしている。
両者健闘しているように見えるが、やはり轟が有利なのは変わらない。
そもそも轟が強いのは個性だけでは無いのが今日1日で嫌という程思い知らされた。判断力や応用力、機動力など全ての能力どれをとっても、1年生の中では桁外れに強いのだ。
どこからか「もうあれ、プロ以上に強いわアレ……」と轟を評価する声が聞こえてきた。
確かに戦闘特価ではないプロヒーローなら、ワンチャン勝てるかもしれないレベルだろう。
対して緑谷は分かりやすく限界が近付いてきている。これでは轟の限界が来る前に全身が壊れそうな勢いだ。
もうそろそろ決着がつくのでは無いか、そんな雰囲気が会場に広がった。
『圧倒的に攻め続けた轟！！トドメの氷結をーー』
「どこ見てるんだ！！！」
それを一掃したのは、緑谷の叫び声だった。
同時に緑谷がとんでもない勢いで轟の氷結を全て砕いてしまった。
その衝撃波で場外に飛ばされそうになった轟は、壁を幾重にも重ねて自身の背後に用意し、吹き飛ばされるのを防ぐ。
「皆……本気でやってる。勝って……目標に近付く為に……っ！1番になる為に！半分の力で勝つ！？まだ僕は君に、傷1つつけられちゃいないぞ！
―――全力でかかって、来い！！！！！」
聞こえてきた緑谷の声に「何を話しているんだ…？」と困惑する人がいる中、Aは昼休みに聞いてしまった轟と緑谷の会話を思い出した。
左側の個性を使わずに、緑谷に勝つと宣言した轟に対して、自分の思いを真正面からぶつけているというのか。
轟が氷結を放とうと右足を上げたその一瞬を見逃さなかった緑谷は、体を低くして一気に轟との間合いをつめた。
『もろだーーー！！生々しいの入った！！！』
もう決着が着くと思った、その後轟一発入れた緑谷に対して、驚愕した声があちらこちらから聞こえる。
1回戦で圧倒的な力で瞬殺した轟に対して、ついに攻撃が入った。
攻撃を受けた後、轟は気合いで立ち上がり追撃を仕掛けるが、その氷の勢いは弱く、緑谷は個性を使わずとも避けた。
その後もまた、指を壊して氷結を止める緑谷。
なんで、そこまで……轟がそう言っているように見えた。
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さくらもち(プロフ) - 夢桜さん» 感想ありがとうございます。体育祭での準決勝は、何度も頭の中でシュミレーションしながら文を考えたので、そう言っていただけて本当に嬉しいです！お気に入りもありがとうございます！ (2020年10月19日 12時) (
レス) id: ab0ed3cc07 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ご感想失礼します。吉澤ちゃんが轟戦でWonderlandと叫んだ瞬間と、その個性の威力にとても驚きました！！戦闘シーンも分かりやすくそんな模写が頭を過ぎって凄い凄いと語彙力が飛んでしまいました……！お気に入り失礼します。これからも無理せず頑張ってください！！ (2020年10月18日 10時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち | 作成日時：2020年10月14日 7時
