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体育祭開け初めての登校日で騒がしかったが、予鈴と同時に教室に入って来た相澤先生の登場で一気に静まりかえる。
「相澤先生、包帯取れたのね。良かったわ」
「婆さんの処置が大袈裟なんだよ」
いや、むしろあんな大怪我をした次の登校日から来ている時点で色々おかしいのだ。
2週間ほどで完治させてリカバリーガールの個性の凄さをAは改めて実感した。
「んなもんより今日のヒーロー情報学、ちょっと特別だぞ」
特別……？？？
思わず身構えてしまうのも仕方がないだろう。
クラス全体に緊張が走った。
「『コードネーム』ヒーロー名の考案だ」
「胸ふくらむヤツきたああああ！！！」
わっと沸く教室だったが、すぐにぎらりと輝く相澤の目を見た瞬間に声を上げた生徒が全員黙り、そして再び話を聞く体制に戻る。
それにしても……随分とタイムリーな。この休日で「そういやヒーロー名とか考えたことがなかったな……」とA頭に過ったが、まさか今日考えることになるとは思わなかった。
「……というのも、先日話した『プロヒーローからのドラフト指名』に関係してくる。指名が本格化するのは経験を積み、即戦力として判断される2、3年から……つまり、今回来た『指名』は将来性に対する『興味』に近い。卒業までにその興味が削がれたら、一方的にキャンセルなんてことはよくある」
「大人は勝手だ！」
峰田の悲痛な叫びが教室に響き渡ったが、まだまだ伸び代が有り余っている1年生なのだから仕方がないだろう。将来に関して不確定な部分が多すぎる。
「頂いた指名がそんまま自身へのハードルになるんですね！」
「そ。で、その指名の集計結果がこうだ。例年はもっとバラけるんだが……2人に注目が偏った」
相澤先生がリモコンを操作すると、黒板に指名件数をグラフにしたものが映写される。
指名の結果は上から轟が4098、爆豪が3521、そこから下は3桁と2桁になっており上から常闇360、飯田301、八百万108、切島68、吉澤28、麗日20、瀬呂14、上鳴5。
「「「「えっ」」」」
発表された瞬間、何故か教室の空気が凍った。
その中でAは1人、こんな感じになるのかと感心していた。
「いや、1位2位が逆転していると、勿論あるけどよ……」
「だって、同じ3位の常闇でも3桁だぜ？！」
「なんでAちゃん、28しか来てないのー？！」
葉隠の叫ぶ声に、Aに一気に視線が集まった。
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さくらもち(プロフ) - 夢桜さん» 感想ありがとうございます。体育祭での準決勝は、何度も頭の中でシュミレーションしながら文を考えたので、そう言っていただけて本当に嬉しいです！お気に入りもありがとうございます！ (2020年10月19日 12時) (
レス) id: ab0ed3cc07 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ご感想失礼します。吉澤ちゃんが轟戦でWonderlandと叫んだ瞬間と、その個性の威力にとても驚きました！！戦闘シーンも分かりやすくそんな模写が頭を過ぎって凄い凄いと語彙力が飛んでしまいました……！お気に入り失礼します。これからも無理せず頑張ってください！！ (2020年10月18日 10時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち | 作成日時：2020年10月14日 7時
