第二十五話 不快だ ページ29
「てか、ユウ知らねーの?夜の国のこと」
クラスがざわめく中、エースとデュースが寄ってきた。
「うん、どんなとこなの?」
「確か、太陽が出ている時間がとても短い国、だったよな…」
デュースが記憶を探るように言う。
「でも問題はそこじゃないんだよな〜。あの国、すっげぇ治安悪いの」
「へぇ、そうだったんだ!」
ユウの返答に被せるようにクラスメイトが口々に言った。
「俺、夜の国の奴等だけとは関わるなって親に…」
「俺も似たようなこと昔先生に…」
そう、夜の国は太陽が顔を出す時間が少なすぎるせいか、とても治安が悪い。
“犯罪者の生産場”なんて言われるくらいだ。
あの国には私の親みたいなやつの方が、一般人より多かった。
「まぁでもAがあそこ出身でもちょっと納得…」
「確かにな…」
「やっぱ関わらなくて正解だったよ…」
ここまで言われたら流石に不愉快だ。
これも遠回しのユウの嫌がらせであることは間違いないと思う、多分。
…でも、ユウの目的が分からない。
彼女があの国がどんな場所かを知っていて私に振ったことは確かだ。
わざわざこんな事するくらいだ、必ず何か目的はあるはずだ。
だが、一歩足を踏み外せばユウが加害者として扱われるようになってしまう。
ユウは比較的安全に世渡りしたいタイプだし、ああ見えて結構慎重な性格だ。
ユウの、まるでお面のような薄っぺらい笑顔を見ながら私は考えた。
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Yukimi(プロフ) - 優ちゃんも夢主ちゃんも夜森さんが考えなければ産まれなかった存在だから、操られてたんじゃなくて、夜森さんが考えた夢主ちゃんが本当の夢主ちゃんたちなのかなって。ごめんなさい、なんか意味分からんくなりましたね、3つめのコメント失礼しました (2月29日 4時) (レス) id: 19b20bd6d2 (このIDを非表示/違反報告)
Yukimi(プロフ) - 優ちゃん、辛いなあ。性格って環境で変わっちゃいますよね。愛されたいよね、いじめられっ子なんて尚更、何処かで優ちゃん幸せになって.... (2月29日 4時) (レス) id: 19b20bd6d2 (このIDを非表示/違反報告)
Yukimi(プロフ) - 何もかもが好きすぎた作品でした。最後に色々と考えさせられてもう、ほんと、好きです。小説の良さを言いたいけど語彙力が無くて言えない私を殴りたい。自分忘れっぽいののか面白い小説読んでも忘れちゃうタイプなんです、この小説だけは忘れたくない... (2月29日 3時) (レス) @page47 id: 19b20bd6d2 (このIDを非表示/違反報告)
猫狗 - ずっと読みながらにやにやしてしまう僕はどれだけ性格悪いのだろう...((もう、言葉が出ないくらいしっくりきました…!くひひって笑い方いいな...((( (2023年3月7日 18時) (レス) @page49 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - こうゆうのが読みたかったんですこういうのが!!!!!!!!! (2023年2月22日 2時) (レス) @page47 id: 447cc165c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜守 | 作成日時:2020年8月6日 18時