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第十五話 オクタヴィネルの奴ら ページ17

「“何で”と言われましても…」


アズールが困った様に眉を下げた。


「ねぇねぇ、何でイメチェンしたの?変なのぉ!」


フロイドは可笑しそうに私の顔をじろじろ見る。


「こら、フロイド。Aさんも何かあったのでしょう」


ジェイドはずっとニヤニヤしながら私を見ている。


正直見下ろされるのも気分が非常に悪い。


あぁ早く帰りたい。


「あ、もしかしてAさん、悩みでも?それならば私たちが何でも叶えてあげましょう」


アズールは勝手に話を進める。


私からすれば今君達に絡まれてることが一番の悩みなんだけど。


コイツらは私が嫌われ者だと言う事も知っていて、あえて近づいてくる。


逆か、私が嫌われ者“だから”近づいてくるのか。


『悩みなんて無いよ。てゆーかさ、君達も私の事は嫌いでしょ?無理して話しかけてこなくてもいいんだよ?』


精いっぱいの作り笑顔を見せる。


『本当は、心の中では、ゴミでも見るような目で私を見てるくせにさ』


だって、皆はユウちゃんの事が大好きだから。


ね?


ほら、すぐに本性を現した。


冷たい目で私を見下ろす。


まるで汚物を見るようなその目。


慣れっこだけど。


所詮君達にとって、私なんかただの金か労働力でしかない。


そう、それでいいんだよ。


そうじゃなきゃだめなんだよ。


『でも、嘘は吐いてないんだよ。私はただの善人なんだから』


隠し事も、結構簡単だよね。

第十六話 知らんけど→←第十四話 面倒くさい



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Yukimi(プロフ) - 優ちゃんも夢主ちゃんも夜森さんが考えなければ産まれなかった存在だから、操られてたんじゃなくて、夜森さんが考えた夢主ちゃんが本当の夢主ちゃんたちなのかなって。ごめんなさい、なんか意味分からんくなりましたね、3つめのコメント失礼しました (2月29日 4時) (レス) id: 19b20bd6d2 (このIDを非表示/違反報告)
Yukimi(プロフ) - 優ちゃん、辛いなあ。性格って環境で変わっちゃいますよね。愛されたいよね、いじめられっ子なんて尚更、何処かで優ちゃん幸せになって.... (2月29日 4時) (レス) id: 19b20bd6d2 (このIDを非表示/違反報告)
Yukimi(プロフ) - 何もかもが好きすぎた作品でした。最後に色々と考えさせられてもう、ほんと、好きです。小説の良さを言いたいけど語彙力が無くて言えない私を殴りたい。自分忘れっぽいののか面白い小説読んでも忘れちゃうタイプなんです、この小説だけは忘れたくない... (2月29日 3時) (レス) @page47 id: 19b20bd6d2 (このIDを非表示/違反報告)
猫狗 - ずっと読みながらにやにやしてしまう僕はどれだけ性格悪いのだろう...((もう、言葉が出ないくらいしっくりきました…!くひひって笑い方いいな...((( (2023年3月7日 18時) (レス) @page49 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - こうゆうのが読みたかったんですこういうのが!!!!!!!!! (2023年2月22日 2時) (レス) @page47 id: 447cc165c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜守 | 作成日時:2020年8月6日 18時

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