第三十四話 噂の一人歩き ページ38
「兄さん、入るよ」
その高く可愛らしい声と共に入ってきたのは先ほど話に出したイデアの弟、オルトだった。
「って、A・サフランさん！？」
目を合わすと急に驚かれた。
一回くらい会ったと思うけどなぁ…。
「あぁ、オルトか」
と、イデアがゲームから目を離す。
『ども』
私はとりあえず軽く挨拶をしておく。
「どうしてA・サフランさんがここに…？」
『そこまで驚くことでもないと思うけど…。私はただ遊びに来ただけなんだけどなぁ』
「そうなんだ…」
どこか煮え切らない様子のオルト。
『まぁ、弟くんも来たことだし、私はこれで！じゃーね』
イデアの声も聞かず私は部屋を出た。
部屋を出てしばらくすると、中から話し声が聞こえた。
「兄さん！あんまりA・サフランさんと仲良くしない方がいいって…！」
オルトは怒っている、というよりも心配しているようだ。
「仲良くするつもりはないよ…」
「ならいいけど…。今度からあんまり関わらないでね！」
「分かった…」
「僕は兄さんが変な風に言われるのはは嫌なんだ…。あの人からは悪い噂が絶えない」
なんて声が扉の向こうから聞こえてくる。
まだ会話は続きそうだが立ち聞きしてるのをバレても面倒だからその場を立ち去った。
これで分かったのは、私の評判は思った以上に悪いという事だ。
正直、言う程悪い事はしていない。
強いて言うならクラスメイトを脅したことと、生徒三人に魔法を使ったことくらいだ。
仮にユウのでたらめな噂が広まっていたとしてもネタが二つしかないのに噂になるのだろうか。
噂が一人歩きしているとはまさにこのことだ。
第三十五話 今日で終わりにしようと思って→←第三十三話 ベタな展開なんて見たってしらけるだけだろうが
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Yukimi(プロフ) - 優ちゃんも夢主ちゃんも夜森さんが考えなければ産まれなかった存在だから、操られてたんじゃなくて、夜森さんが考えた夢主ちゃんが本当の夢主ちゃんたちなのかなって。ごめんなさい、なんか意味分からんくなりましたね、3つめのコメント失礼しました (2月29日 4時) (
レス) id: 19b20bd6d2 (このIDを非表示/違反報告)
Yukimi(プロフ) - 優ちゃん、辛いなあ。性格って環境で変わっちゃいますよね。愛されたいよね、いじめられっ子なんて尚更、何処かで優ちゃん幸せになって.... (2月29日 4時) (レス) id: 19b20bd6d2 (このIDを非表示/違反報告)
Yukimi(プロフ) - 何もかもが好きすぎた作品でした。最後に色々と考えさせられてもう、ほんと、好きです。小説の良さを言いたいけど語彙力が無くて言えない私を殴りたい。自分忘れっぽいののか面白い小説読んでも忘れちゃうタイプなんです、この小説だけは忘れたくない... (2月29日 3時) (レス) @page47 id: 19b20bd6d2 (このIDを非表示/違反報告)
猫狗 - ずっと読みながらにやにやしてしまう僕はどれだけ性格悪いのだろう...((もう、言葉が出ないくらいしっくりきました…！くひひって笑い方いいな...((( (2023年3月7日 18時) (レス) @page49 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - こうゆうのが読みたかったんですこういうのが！！！！！！！！！ (2023年2月22日 2時) (レス) @page47 id: 447cc165c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜守 | 作成日時：2020年8月6日 18時
