8話 ページ10
───と、まあ、ここまでが回想である。
かなり長めの回想だったと言う自覚はある。言い方を変えるのならば、一気に飛ばす、だろう。
その後の地獄の訓練だとか呼吸の使い方だとか常中とやらの話だとかは割愛したい。本当に地獄の日々だったとしか言い様がない。強いて言うのなら呼吸が他の人達のとは違うらしい。
キャンベルさんに限っては途中で現在の鬼殺隊の最高位剣士…だとかになったばかりだと言う人に少し話してもらった呼吸の方が合ってたらしくてそれを元に自ら呼吸を編み出していたし。強すぎる。
自分も臥竜岡さんに教わった呼吸を自分で使いやすく変えた結果今の呼吸になっているから人の事は言えないが、キャンベルさんについては一回見ただけで自分らしい呼吸を編み出したから才能でしかない。金の為ってか?腹立つわ。
『そして今日は最終選別です、っと』
ノートン「誰と話してんの?」
『別に???』
藤襲山、と言う所に辿り着いてから溜息を吐く。自分は金を払われようが嫌な仕事はしない、なのに何故嫌な仕事の真骨頂みたいな鬼殺隊に入る為の選別に来なければならないのだろうか。
そもそも最終選別なんてものがあると言われたのもつい最近の話だし。
ちなみにこれはあまり関係ないのだが、どうやらここに来た時年齢が少し若返っていたらしい。髪の長さが変わっていた為に気付いただけなのだが。この長さなのは八年前だけだった、つまり八年くらい前なのだと思う。知らんけど。
確かにキャンベルさんも若くはなっていた。火傷はあったけど顔立ちが何となく…身体も最初は少し華奢に見えた。鍛錬始めた瞬間に戻ったけど。どう言う身体の造りですか??
『ああ嫌になる嫌になる、そもそも鬼を殺さねばならない理由も分からないのに何が悲しくてここに居るのか。ああもう嫌だ帰りたい』
ノートン「今更帰るとか言わないでよ」
『帰りたければ帰ればとか一人でやった方が取り分が増えるとかは言わないんですよね。キャンベルさん何だかんだ自分の事大好きなんだから♡』
ノートン「僕が君を好きだって言う日は死んでも来ないけどね」
『冷たくないですか??ノッて来てよ』
ノートン「………いや、そう言う意味じゃなくて…言ったら殺されるから…」
キャンベルさんの言葉に意見を返そうとしたその時、一人の女性が現れ、最終選別が始まるのだと告げた。
ああ帰りたい。
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虹希(プロフ) - よくねたしおさん» ありがとうございます〜!更新ゆっくりになるかもしれませんが書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします!✨ (6月22日 16時) (レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
よくねたしお - 好きです!!応援してます! (6月22日 12時) (レス) @page6 id: a2762c3708 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:虹希 | 作成日時:2023年6月21日 3時