煌めく君に恋をした

何時かはきっと ページ27

Aside
『ロキの部屋此処なんだ』

ロキ「本当はAと同じ部屋が良かったんですけど先を越された様で」

士道君の事か、と思いながらロキの部屋の椅子に座る。

ロキ「なんでこっちに座らないんですか」

そう言われてロキの方を見ると俺が座る用のスペースが作られていた。

『あらら、そっちに座れって？』

椅子から立ち上がってロキが待つベッドに腰掛ける。

ドサッ

その瞬間、ロキが俺をベッドに押し倒す。

ロキ「………………」

『なぁに？なんか嫌な事でもあったの？』

俺のその問に何も答えずロキはただ俺の胸に自分の顔を押し付ける。

『俺女の子じゃないからむ』

ロキ「……………貴方ともっと早く出会えればよかった」

か細い声でロキはそう言った。

ロキ「もっと早く貴方と会って、もっと早く貴方を笑顔にしたかった」

『……………それは告白？』

ロキ「半分そうで半分違います」

俺の胸に埋めていた顔をゆっくりとあげる。

ロキ「貴方の“ハニー”になると言う話の答えを今伝えてもいいですか？」

『いいよ』

ロキ「貴方の“ハニー”にして下さい。俺に貴方を守らせて下さい」

ロキの暖かい手が俺の手に重なる。

綺麗な目が俺を見つめている。

『愛の告白かと思った…………うん、宜しくねハニー』

ロキ「えぇ、宜しくお願いしますね。ダーリン」

俺とロキは触れるだけの優しいキスを交わした。

裏切られると分かっていながら(彼も離れて行くと悟っていながら)。

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