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5_点と点が繋がる ページ6

思わず大きな声を出してしまいすぐに口を押さえた。
だが、それどころではないのだ。
思い出した。

私は生きていた頃、Vライバーを好んでよく見ていて、特にVΔLZというユニットが大好きだった。
驚く事に、弦月 藤士郎とはそのVΔLZの1人だったのだ。

つまり…弦月が暮らしていて、桜が印象的なこの世界は、、

『私、桜魔皇国に転生しちゃってるー!!!?!?!???!??』

また大きな声を出してしまった。

でもそんな事が本当にあり得るのだろうか?
そもそも、桜魔皇国というのは架空の存在なのでは無かったのか。

沢山の事が一度に起こりすぎてなんだか頭がおかしくなりそうな気分だ。

ところで、私は一つ嫌な発想をしてしまっている。
私のこの頭とお尻に生えた耳と尻尾…これはもしかして私は、、

ガチャ


「ごめんね、少し遅くなって。」


弦月…さんが部屋のドアを開けて入ってきた。後ろには人影が見える。


『いえ…、ところでどこに行ってたんですか?』


私は聞いた。まあ、状況から見るに、後ろに連れたその人を呼びに行ったのだろうが…。


「ああ、人を呼びに行ってたんだよ。晴くん、入って。」


晴くん…?晴くん!?
後ろにいた彼はVΔLZのもう1人、甲斐田 晴だった。

弦月の後ろから顔を出し、私の姿を確認すると私のほうに寄ってきた。


「は、初めまして。甲斐田 晴と言います。よろしくね」


そう言うと彼はニコリと笑みを浮かべた。
私に目線を合わせて話してくれる。優しい所は画面の前で見ていたあの頃と全く同じだった。


『よろしくお願いします…?甲斐田さん』


何をよろしくするのか分からず疑問形で返してしまった。


「晴でいいよ。君は?」


『あ…。すみません、晴さん、藤士郎さんも…名乗るの忘れてしまってました。私はAと言います。』


昨日見つけた名前を早速使う。響きも割と気に入っている。
2人は少し微笑むと深刻そうな顔をして私に向き直った。


「実はね、Aちゃん。君に話があるんだよ。」

6_信じられないけれど→←4.5_色々(ストーリーと一部関係あり)



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景色_Δ(プロフ) - 仁乃さん» そうなんですか!?ありがたいです...様々なことが重なり、完結とさせていただきました!最後まで読んでくれるんですね!?ありがとうございます...!!! (2021年6月2日 22時) (レス) id: 1c54a3263e (このIDを非表示/違反報告)
仁乃(プロフ) - 景色_Δさん» あ、私もあなたの作品を一度読んだ事がありました!主人公の語り方が面白く、思わず見入ってしまっていたのを覚えています。完結していたんですね。今から最後まで読ませて頂きます! (2021年6月2日 22時) (レス) id: f8c4049ddb (このIDを非表示/違反報告)
仁乃(プロフ) - 景色_Δさん» コメントありがとうございます!喜んで頂けて嬉しいです。頑張ります! (2021年6月2日 22時) (レス) id: f8c4049ddb (このIDを非表示/違反報告)
景色_Δ(プロフ) - うわああああ!!!素敵な小説発見!!感謝ですー!!!更新頑張ってください!!応援してます!!! (2021年6月2日 19時) (レス) id: 1c54a3263e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:仁乃 | 作成日時:2021年5月30日 18時

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